日本プロ野球選手会が2023年4月24日、外国人選手をのぞく12球団の支配下選手714人を対象とした年俸調査結果を発表したと、スポーツ紙や全国紙などが同日報じた。平均年俸は前年比3.6%増の4468万円、総額は319億128万円で、ともに過去最高額だという。
報道によると、球団別の平均年俸では、巨人が6807万円で4年ぶりにトップとなった。2位はソフトバンクの6763万円、3位は楽天の5353万円。最下位は日本ハムの2569万円だった。契約更改交渉における満足度を調査したアンケートでは平均年俸7位の阪神が1位だった。
韓国平均年俸1位はSSGランダースの約1740万円
野球において日本をライバル視する韓国では複数のメディアが日本プロ野球の年俸事情を伝えた。
地元メディア「OSEN」(WEB版)は4月25日、「『WBC優勝するに値する』日本プロ野球平均年俸史上最高更新、KBOリーグ3倍以上」とのタイトルで記事を公開し、日本プロ野球と韓国プロ野球の年俸の相違を解説した。
韓国野球委員会(KBO)が23年3月7日に発表したものによると、新人と外国人選手を除いた10球団所属選手506人の平均年俸は1億4648万ウォン(約1450万円)だったという。歴代最高額を記録した22年よりも4%減少し、記事では日本と約3倍の差が出たと指摘した。
球団の平均年俸1位はSSGランダースの1億7559万ウォン(約1740万円)で、2位はサムスン・ライオンズの1億6341万ウォン(約1620万円)、3位は斗山ベアーズの1億6215万ウォン(約1610万円)だった。
同メディアは、吉田正尚外野手(レッドソックス、29)や千賀滉大投手(メッツ、30)など日本で高額な年俸をもらっていた選手が大リーグ進出を果たしたが、日本選手の平均年俸は着実に増加しているとした。
23年3月に行われたワールド・ベースボール・クラシック(WBC)では、大谷翔平投手(エンゼルス、28)を擁する侍ジャパンが3大会ぶりの優勝を果たした。一方の韓国は国内トップ選手を代表に招集するも3大会連続で1次ラウンド敗退した。