プロボクシングの元ヘビー級3団体統一王者マイク・タイソン氏(56)が、元世界バンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋、29)が過小評価されていると主張した。米メディア「ESSENTIALLY SPORTS」(WEB版)が2023年4月24日に報じた。
同メディアによると、タイソン氏は米スポーツ専門局「ESPN」の番組「First Take」に出演し、井上の実力について言及した。
「正当な評価を受けていないボクサーは誰か?」
井上は7月25日に東京・有明アリーナで行われる世界タイトル戦に出場し、WBC・WBO世界スーパーバンタム級王者スティーブン・フルトン(米国、28)に挑戦する。
司会者から「正当な評価を受けていないボクサーは誰か?」と質問されると、タイソン氏は「スティーブン・フルトンと戦う奴だ。日本人の男の」と答えた。そして司会者が「彼の名前をどう発音していいのか分からないが、誰のことについて話しているかは分かる」と話を振ると、タイソン氏は「イノウエだ」と名前を出し次のように語った。
「井上はかなり軽い階級に属しているから誰も彼のことを知らないだろうが、彼はエキサイトしている。アメージングなファイトになるだろう」
タイソン氏は以前から井上のファイトに注目しているようで、過去に自身のポッドキャスト番組で井上を絶賛していた。
記事では、井上はスピードと敏捷性を備える非の打ち所のないボクサーで、試合を重ねるにつれて良くなっていると称賛した。井上は世界バンタム級王座を全てKOで奪取し4団体王座統一に成功。通算成績は24戦全勝(21KO)。