選挙カーから「音出しません!」 静かさアピール奏功?当選者多数「選挙は大きく様変わりするかも」

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区民への信頼から

   「『名前をよく聞く人に投票する』『なんとなく耳障りの良いことを言ってる人に投票する』などという投票行動をする割合は決して多くなく、しっかり自分の頭で考えて投票先を考える人の方が多いだろう」と中央区民を信頼し、ビラ配りなど丁寧なコミュニケーションを重視した結果だという。

   「このスタイルで万一にもたくさん票がいただけるようであれば、中央区、さらには都市部での選挙は大きく様変わりするかもしれません。選挙カーも演説もたいして効果がないということが証明できるためです」と青写真を描き、「候補者の主張を延々と押し付けられるうるさい選挙と、静かで候補者にも話しかけやすい選挙。あなたはどのような未来が望ましいとお考えでしょうか。そんなことも投票先の選択の考慮に入れていただければ幸いです」と音の有無を選挙戦の争点とした。

   穗積氏は1643票集め、12番目(定数30)に当選した。

   そのほか、東京都台東区の高橋えりか氏(34歳新人、あたらしい党)や、神奈川県藤沢市の重黒木優平氏(36歳新人、政治家女子48党)、神奈川県相模原市南区の阿部善博氏(52歳現職、自由民主党)も同様の試みをした。

   札幌市東区の渕上綾子氏(48、立憲現職)は、音を出さない時間帯「マナーモード」を設けた。結果は、重黒木氏を除き当選した。

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