原監督は「迷ったら動くタイプ」 なぜ固定できない?「日替わり打線」の背景を元巨人コーチ分析

「打順を動かすことがチーム状態の悪さと比例している」

「打順を動かすことがチーム状態の悪さと比例していると感じます。状態の悪いチームほど打順を動かしている。ヤクルトは勝ってはいるが打線が低調なので、戦線を離れた山田(哲人)選手を除いて固定しているのは村上(宗隆)選手、オスナ選手、中村(悠平)選手ぐらいであとはかなり動かしている。巨人の場合は首脳陣が当初予定していたものと現状にあまりにもギャップがあるからだと思います。それが頻繁に打順を入れ替えるということに表れている」

   そして「試合に使いながら状態を上げさせるために同じような打順でというよりは、色々な打順で視界を変えてあげる意味合いもあると思います」とし、「現状、複数の選手の調子が悪い。調子が悪い選手がひとりぐらいなら打順を替えないというのもありだが、坂本選手、丸選手、吉川選手の状態が悪い。大幅な打順の入れ換えをしないと打線を組むのが難しい状態にある」と解説した。

   4月に入って5日のDeNA戦から5連敗を喫し、1勝を挟んで3連敗するなど苦しい状況が続く。リーグで勝率5割を切っているのは巨人と中日の2チームだけで、開幕から17試合を消化して5つの借金を抱えている。

   橋上氏は「プラスの要素が見えてこない」と指摘し、「坂本選手や丸選手をどこかで1回外してリセットさせる時間を与えるのも手だと思います。その間に2軍で頑張っている若い選手を何人か起用してみてチームの復調のきっかけを作る。このまま現状でいっても良い方向に行かないと思います。現状リーグ5位なので何かを変えなければいけない」と強調した。

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