日本糖尿病学会、製薬3社らは注意喚起
GLP-1ダイエットは、自由診療として提供するクリニックが少なくない。インターネットで検索すると、「痩せホルモン注射」「医療の力で短期間でラク痩せ!」などと紹介されている。
しかし、日本医師会の今村聡副会長は22年7月の記者会見で、オンライン診療で糖尿病治療薬の適応外使用が増えていると問題視した。▽健康な人が医薬品を使用することはリスクがある▽医薬品の適正使用の観点から、このような行為を禁止すべき――と指摘し、実施する医師には「医の倫理に反する」と糾弾した。
日本糖尿病学会も23年4月12日、GLP-1ダイエットの横行に「不適切な薬物療法によって患者さんの健康を脅かす危険を常に念頭に置き、誤解を招きかねない不適切な広告表示を厳に戒め、国内承認状況を踏まえた薬剤の適正な処方を行ってください」などと見解を表明した。
そのほか、製造元の製薬3社が「(ダイエット目的で)使用された場合の安全性及び有効性については確認されておりません」と適切使用を呼びかけたり、国民生活センターがトラブル事例を公表して注意を促したりしている。
厚生労働省社会保障審議会医療部会でも、「薬を飲んだところ下痢、腹痛、頭痛、めまいの症状が出て治まらないため、かかりつけ医を受診した」などと問題が報告されているとして、国民への不適切使用の周知が検討されている。
SNSや動画のコメント欄では、ダイエット方法の是非を巡り議論となっており、18日夜に動画は非公開となった。J-CASTニュースは18日昼、かまいたちが所属する吉本興業や、日本糖尿病学会に取材を申し込んでいる。回答があれば、追って伝える。
(4月19日19時30分追記)吉本興業広報室は19日、 「当該動画に関しましては、あくまでも個人の感想をお届けする趣旨でございましたが、一部表現として不適切な部分もありましたので、当該動画は削除させていただきました」と回答した。