「どうも最強の城です」ユーモア溢れる投稿で人気、熊本城「中の人」交代に 2代目ツイッター担当者「プレッシャー感じる」

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   「どうも、最強の城です」という自己紹介ツイートでおなじみ、熊本城公式ツイッターアカウントの担当者「中の人」が交代する。

   城自身が話しているかのようなユニークな文体が好評で、フォロワー数は半年で6倍に増加した。ファンからは「お疲れさまでした!」などとねぎらう声が広がっている。

   引退を表明した初代「中の人」は2023年4月17日、J-CASTニュースの取材に対し、「つぶやきを始めてよかった」と振り返る。

  • 熊本城(写真はイメージ)
    熊本城(写真はイメージ)
  • 熊本城(写真はイメージ)

「『お城が話している』という、素敵な勘違いから始まった」

「突然ですが、実は明日から中の人が変わります」

   23年4月17日、ツイッター担当者の交代を発表した。初代「中の人」は、熊本城に関する仕事に携わる中で、今の熊本城について少しでも興味を持ってもらいたいという思いでツイートを続けてきたと振り返る。

「『お城が話している』という、素敵な勘違いから始まった熊本城のつぶやき。本当に幸せでした。明日以降の新しい熊本城【公式】のことも、どうぞよろしくお願いいたします。 皆様のこれからが、幸せで溢れますように」

   公式ツイッターアカウントは熊本城総合事務所が運用している。21年2月に開設され、あまり頻繁につぶやいてこなかった。一変したのは22年10月17日、「どうも、最強の城です。(つぶやき始めます)」と自己紹介を始めてからだ。

   2日後の19日にはさっそく「おはようございます。人類、起きれただけでえらい。水曜日乗り切りましょう」などと挨拶ツイートを開始。その後も「自撮り」と称して熊本城を撮影した写真を掲載するなど、城が話しかけているような投稿を続けた。

   ツイッターでは「熊本城に自我発生してて草」「し、城が喋った!!」などと注目を集めた。当時は1万人ほどだったフォロワー数は、23年4月に6万人に増加した。

「文体や投稿頻度などは全く違うものになるかもしれません」

   「中の人」は取材に対し、「城が喋った」などと話題になったことについて、次のように振り返る。

「当初全く予想していなかった反響ではありましたが、皆さんに楽しんでいただけたようなのでうれしい誤算でした」

   ツイートでは、話をしている主体が「お城と中の人」どちらにもとれるような文体を意識したという。中には「自撮り」などお城寄りにしたつぶやきもあるとしながらも、「皆さんの自由な解釈で楽しんでいただければと考えていました」と述べる。多くの人から反響が寄せられ、楽しかったそうだ。

   「一つのつぶやきをとってもリアクションは様々で、そういった多くの考えに触れられたことはとてもいい経験でした。
良かったこととしては、多くの方に熊本城についての情報をお届けてきたことです。『初めて知りました』や『今度熊本城に行きます』などのコメントをいただいた時は、つぶやきを始めてよかったと感じました」

   交代することは以前から決まっていた。タイミングを検討した結果、4月17日が運用し始めてちょうど半年で、キリが良いと考えたという。

「文体や運用方針などは後任に任せています。そのため文体や投稿頻度などは全く違うものになるかもしれません。それらも含めて、これからも熊本城【公式】のつぶやきを楽しんでいただけたらと思います」

   18日から運用に携わる2代目「中の人」は、次のように意気込みを述べる。

「こんにちは。2代目『中の人』です。初代の『中の人』が大きな反響を呼んだということで大変プレッシャーを感じていますが、これからも熊本城の魅力を発信していけるように頑張っていきますので2代目『中の人』も応援していただけると幸いです」

(J-CASTニュース編集部 瀧川響子)

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