巨人ブルペンに「改善見られない」元コーチ指摘 勝ちパ不在「綱渡り継投」の問題点は

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「接戦になれば今のブルペン陣では分が悪い」

   橋上氏は「現状勝ちパターンの候補が見当たりませんが、鍵谷投手や田中投手に比べるとロペス投手の方に可能性を感じます。ただ、先発投手で長いイニングを投げることができるのは戸郷(翔征)投手ぐらいなので、接戦の展開で6回、7回あたりに中継ぎ投手が必要になった時、今のブルペン陣では分が悪いと思います」と分析した。

   勝ちパターンの投手を固定できないデメリットに関しては次のように解説した。

「守っている野手が安心して戦えない。勝っていても接戦になった時に自分のチームの投手に不安を持っての守備になる。余計なストレスがかかる中で終盤戦を戦うことになります。野手にとって安心感のある勝ちパターンの投手が登板するのとしないのとではまるで違う。ミスが出やすくなりますし、勝っている試合で終盤に逆転されると精神的ダメージが大きい」

   先発陣に関しては、昨季躍動した若手に元気が見られないと指摘。昨季は赤星優志投手(23)、堀田賢慎投手(21)、平内龍太投手(24)、井上温大投手(21)ら8人の投手がプロ初勝利を飾り、今季の活躍が期待されている。

   橋上氏は「昨年は先発に活きの良い投手が出てきた。何人か初勝利した選手が出てきたが今年に繋がっていない」とし、「上積みというか、育成という点で他球団に比べると滞っている。本来であれば昨年あれだけの若い投手が勝利したので、そのうちの何人かが今年に繋がって飛躍する年になっても良いはず。ただ残念ながら見当たりません」と評した。

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