障害そのものに対する認識も変わっていくかもしれない
こうしたことは僕の個人的な考え方です。障害者全員が僕みたいにオープンなわけではなくて、大っぴらに話さない人も当然いると思います。あくまで僕は、出会った人に自分を知ってもらいたい、相手のことも同じくらい知りたい、と思っていたらこういう考え方になったということです。
自分からこの体のことを話し、相手からも体に関する質問が出てくる、ということを繰り返すと、僕としては相手にとって障害そのものに対する認識も変わっていくかもしれないという感覚があります。
僕自身、手足を失う前は障害のことを全然知りませんでした。障害のある友達もいなくて、障害について知る入口が少なかったです。この体になって初めて分かったことは数え切れないほど多いです。今は自分が誰かの入口になれれば、その人が障害を知るきっかけになれる。もちろん僕に限らず、障害のあるいろんな人と会って話を聞いていけば、その人自身のことを知ることができるのに加えて、障害への理解も深まっていくと思っています。
(構成:J-CASTニュース編集部 青木正典)