東大駒場キャンパス、男女トイレに「生理用品」設置 月400個超の利用...「学生の負担軽減」狙い

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需要は「普段女子トイレを利用する方に限られない」

   自治会広報は、「生理用品を利用するのは、普段女子トイレを利用する方に限られないためです」と理由を説明する。具体的には、「持病などのために日常的に生理用品を利用する男性や、性的区分に違和感を感じている方々、その他事情のある方」。

   費用面の制約はあるものの使用時のハードル低下にこだわり、実施にあたって学内の性的マイノリティ支援団体など当事者にヒアリングを行った。男子トイレにサニタリーボックスがないという課題が出ると、多目的トイレも含めて設置するよう学部に要望・実現させた。

   ウェブサイトに掲載された取り組みの紹介ページでは、生理用品が設置されているトイレのドアにピクトグラムが掲示されている様子なども確認できる。

   取り組み開始後の3か月間で男子トイレは計130個、女子トイレおよび多目的トイレは学部が設置したものと合わせて計1113個の利用があったという。月平均では400個以上の計算になる。

   ツイッターの反響には驚いたとし、「大学をはじめとした公共空間で生理用品の無償配布が進んでいること、そして利用するトイレに関わらずその恩恵を受けられることの重要性をより多くの方に知っていただければ幸いです」と述べる。

   23年度からは、男子トイレへの設置も含めて、学部主体の事業となった。その背景について、教養学部の担当者は「学生から好評であるとの声が多数寄せられたこと」や「学生自治会の取り組みやアンケートの結果」をふまえたとしている。「予算の状況にもよりますが、可能な限り来年度以降も継続していきたいと考えております」と意気込む。

   学生自治会・広報によると、生理用品の無償配布について、本郷キャンパスでは法学部が試行的に行っているという。

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