高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
維新「大阪全勝」で考えられる「国政への波及」 自公連立への影響あるか

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維新の勝因は、身を切る改革

   これからの国政選挙補選、後半戦の統一地方選で、維新の勢いはどうなるのだろうか。前半戦を見る限り、維新は地方選で着実に力をつけており、国政選挙では地方での底力が基盤になるので、国政への影響もでてくるだろう。

   大阪クワッド勝利で公明牙城が揺らぎ、自公連立に影響があると政権枠組み変更にもなりかねない。公明党の親中ぶりは目に余るものがある。自民や維新でも多くの議員でその傾向があるとの見方もあるが、共産党は維新をかなり警戒した発言をしているので、公明党よりましかもしれない。大阪では、自民と共産が組んでも維新の勢いが止められなかった。

   維新の勝因は、身を切る改革だ。具体的には、大阪府議会や市議会での定数削減だ。定数削減は住民にわかりやすい戦略だが、選挙区の定数が減るので相対的に弱い政党が負け、維新の強さを際立たせている。


++ 高橋洋一プロフィール
高橋洋一(たかはし よういち) 元内閣官房参与、元内閣参事官、現「政策工房」会長
1955年生まれ。80年に大蔵省に入省、2006年からは内閣参事官も務めた。07年、いわゆる「埋蔵金」を指摘し注目された。08年に退官。10年から嘉悦大学教授。20年から内閣官房参与(経済・財政政策担当)。21年に辞職。著書に「さらば財務省!」(講談社)、「国民はこうして騙される」(徳間書店)、「マスコミと官僚の『無知』と『悪意』」(産経新聞出版)など。


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