高橋洋一の霞ヶ関ウォッチ
維新「大阪全勝」で考えられる「国政への波及」 自公連立への影響あるか

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   2023年4月9日に行われた統一地方選の前半。維新の大躍進が目立った。

   大阪は、府知事選挙で現職の吉村洋文氏、大阪市長選挙で新人の横山英幸氏が当選し、前回に引き続き大阪維新の会がダブル選挙を制した。保守分裂となった奈良県知事選挙は日本維新の会の新人の山下真氏が当選し、大阪府以外で初めて維新公認の知事が誕生した。

   大阪府議会・市議会では維新が過半数の議席を獲得した。維新は大阪府知事選、大阪市長選、大阪府議会選、大阪市議会選のクワッド勝利だ。今回投票が行われた41道府県議会議員選挙でも選挙前の議席を大幅増させた。ただし、奈良県知事選は、自民の内部分裂による漁夫の利だ。

  • 吉村洋文・大阪府知事(2019年撮影)
    吉村洋文・大阪府知事(2019年撮影)
  • 吉村洋文・大阪府知事(2019年撮影)

国政レベルでの自民・公明の連立にも影響があるかもしれない

   日本維新の会の馬場伸幸代表は記者会見で「大阪府と大阪市の首長と、議会の過半数を預かることになれば『大阪都構想』に代わる次の大きなテーマを考えていく必要がある」と述べ、その上で、公明党の衆議院の現職議員がいる大阪と兵庫のあわせて6つの小選挙区にこれまで候補者の擁立を見送ってきたことについて「公明党との関係は一度リセットさせていただく」とし、次の衆議院選挙では候補者を擁立する可能性に言及した。これは、国政レベルでの自民・公明の連立にも影響があるかもしれない。

   大阪知事再選の吉村氏は、大阪へのIR誘致は民意を得たとした。過去に二度住民投票で否決された大阪都構想については、現時点での予定はないが今後の任期4年間で何が起きるかわからないとした。はたして三度目の正直なのか、二度あることは三度あるのか。

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