ジャニーズ事務所を創設した故ジャニー喜多川氏の性加害疑惑を、NHKが2023年4月13日に報じた。前日の元ジャニーズJr. カウアン・オカモト氏(当時は岡本カウアン名義)の会見内容を伝えた。
ジャニー氏の問題は大手メディアでの報道量が少なく、NHKを含めマスコミへの風当たりが強まっていた。
NHKディレクター「大変重く受け止めております」
NHK総合は13日16時のニュースで、オカモト氏の会見内容とジャニーズ事務所のコメントを紹介した。
オカモト氏は前日、外国特派員協会(東京都千代田区)で会見を開き、ジャニーズJr.時代にジャニー氏から受けた性的被害を訴えていた。
オカモト氏は自らの体験を詳らかにしたが、「(日本の報道機関は)取り上げないんだろうなっていうのがほとんどだと思って話している」と諦念を口にしている。
会見では、テレビ局で唯一NHKが質問をした。報道局のディレクターが「私もテレビメディア、とりわけ公共放送に勤めている者の一人として、大変重く受け止めております」と忸怩たる思いを述べ、
「私も1995年生まれで同世代になりますが、当時入所された15歳ごろを思い返すと、文春で報じていたけど子供たちの世代には全く届くような状況ではなかったかと思います。お伺いしたいのは、カウアンさんは一連の被害について知らずに入所したとのことですが、もし当時大手メディアが報じていたら、ご自身の選択は変わったと思いますか」
と、所属組織への非難を覚悟するような投げかけをした。