イニエスタの日本向け有料ファンクラブが閉鎖 開設わずか5か月、運営に不手際...会費は全額返金へ

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

   サッカーJ1・ヴィッセル神戸のアンドレス・イニエスタ選手の日本向けファンクラブ「ファミリークラブ」の閉鎖が2023年4月11日に発表された。

   ファンクラブは、広告業などを営むFORCE社(大阪市)が運営。22年11月に開設されたばかりだが、半年も経たずのスピード撤退となった。

  • ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(2018年5月撮影)
    ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(2018年5月撮影)
  • 開設時のプレスリリースより
    開設時のプレスリリースより
  • ヴィッセル神戸のMFアンドレス・イニエスタ(2018年5月撮影)
  • 開設時のプレスリリースより

年会費は2万2000円だった

   FORCE社は昨年11月21日、イニエスタ選手が共同創業者を務めるNSN社とのパートナーシップ契約を締結し、ファンクラブを開設したと発表した。イニエスタ選手の「生涯にわたって日本のファンの方々と繋がりを持っていたい」という思いを実現させるための会員制コミュニティとしていた。

   年会費は税込2万2000円で、特典はイニエスタ選手が主催するチャリティーマッチへの招待のほか、ファンクラブメンバー限定秘蔵映像の配信など。抽選でイニエスタ選手が所属するヴィッセル神戸のホームゲームのチケットや、直筆サイン入りのスパイクをプレゼントするなどとしていた。

   また、「スペシャル特典」として飛行機代・ホテル代・チケット代全てが無料のW杯日本対スペイン戦招待の抽選も行っていた。

   だが、発足から5か月足らずの4月11日、川口真礼代表取締役がファンクラブの公式YouTubeチャンネルで閉鎖を発表した。スーツ姿で動画に登場した川口氏は

「サービスを継続することができなくなってしまい、ファミリークラブのサービスを停止することとなりました。この度はファンに皆様の期待に応えられず、誠に申し訳ありませんでした」

と頭を下げた。ファンクラブの加入者には全額返金を行うという。

「齟齬を解消することができませんでした」

   サービス停止の理由としては、「私たちファミリークラブの運営と、イニエスタ選手を含めたエージェント会社との間に認識のズレがあり、その齟齬を解消することができませんでした」と説明している。

   これまでに公開していたYouTube動画について、「リリースできていたものの、運営側としてはイニエスタ選手がサッカーファン以外のお茶の間にも受け入れてもらえるように面白いものを提供したいとの思いがありました。しかしながら、日程の調整不足やエージェント会社とのやりとりに齟齬があり、予定は合意していたものの実現できない企画が多々ありました。とても残念に思います」とした。

   サービス継続が困難になった決定的な要因は、「会員全員を無料招待する予定だったチャリティーマッチが開催不可能になったこと」だと説明。「エージェント会社との協議を重ねましたが、海外や国内の目玉選手を確保することが不可能な状態になりました」とした。

   こうした状況を踏まえ、これ以上の継続は「期待されたファンを裏切ることになることを考え、全額返金の上、本サービスを停止する決断に至りました」とした。

   川口氏は動画の終わりで、「この度は皆様に多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを心よりお詫び申し上げます」として再び深く頭を下げた。

姉妹サイト