「多くの皆様が協力して下さり、ゴミを持ち帰ってくれた」
カーニバル実行委員会がゴミ処理を委託している岡山市内の業者は4月11日、取材に対し、ゴミ放置の状況をこう話した。
「以前は、ゴミ置き場が山のようになっていましたから、今回は持って帰った人が多かったと思います。しかし、散らばっているゴミは、毎回変わらず、週末の多い日で1トン近くも出ています」
バーベキュー用の焼き台やイスなど、捨てていいか分からないものは、一時保管していたが、最終日にはすべて処分したとしている。
一方、会場そばの後楽園の事務所は同日、取材に対し、駐車場の横にある自販機の脇に置いたゴミ箱にバーベキューで使った容器などのゴミが山積みになっていたと明かした。
「ゴミ置き場がなくなった影響もあったのでしょう。4月1日夕方に、『ゴミを置かないで下さい』と看板を立てました。それからは、ゴミの放置は少なくなりました」
実行委の事務局がある山陽新聞社の事業本部は11日、取材に対し、次のように説明した。
「4年前は、ゴミ置き場を5か所設置しましたが、皆が捨てて行くので、ゴミは持ち帰ってもらおうと、今回は置き場をなくしました。テレビのテロップなどでお知らせを流していましたが、『告知していない』とお叱りを受け、周知できずに反省しています。しかし、期間中に前回並みに近い7万人の方が来て下さった中で、多くの皆様が協力して下さり、ゴミを持ち帰ってくれました。ゴミの放置が多い日で1トン近くあったというのは、まだ把握していません。確かに、炭で焼かれたような跡は、地面に散見されましたが、マナーはよくなったと思っています」
(J-CASTニュース編集部 野口博之)