那須川天心は「パワー不足ではない」デビュー戦を識者分析 コツさえつかめば「KOパンチャーになる可能性十分」

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「コツをつかめばKOできる」

   金平会長は那須川のパンチ力について「パワー不足ではない」と指摘し、KOをするためにはパンチの打ち方に改善の余地があるとした。

「あれだけパンチを当てるのが上手いのに、相手のダメージがそこまで深刻ではなかった。相手を倒すパンチ、相手を脅かすパンチがなかった。改善の余地があると思います。もっと意識をしてパンチに強弱をつけるとか。KOとはコツ。コツをつかめばKOできる。今は一発必殺のパンチはないが、あれだけ当てるのが上手いのでコツさえつかめばKOが増えるでしょう」

   金平会長はかつて世界戦をプロモートしたWBC世界フライ級王者ユーリ・アルバチャコフ氏(ロシア)の例を挙げ、那須川の今後に重ね合わせた。ユーリ氏はアマチュアの世界選手権で金メダルを獲得し90年2月に日本でプロデビューした。

「ユーリ選手はデビュー戦でパワー不足を指摘されました。1発の決定力がないと。ユーリ選手は決してパンチ力がない選手ではありませんでした。第2戦目からパンチの打ち方を変え、あえて重心を落としました。腰高だったデビュー戦の時よりも重心を落とすことでパンチ力が増し、徐々にアジャストしていきました。その結果、パンチにより体重が乗りKOパンチャーになりました。那須川選手は当て勘が非常に良いのでユーリ選手のようにKOパンチャーになる可能性は十分にあると思います」

   スポーツ紙などの報道によると、次戦は8月に予定しており8回戦を計画している。

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