リーグ連覇へ好発進ヤクルト、「田口は抑えに適している」 元巨人コーチ分析...唯一の不安は?

全国の工務店を掲載し、最も多くの地域密着型工務店を紹介しています

「村上と山田はWBCの反動が」

「石山投手、田口投手、星投手。この3人が昨年に比べてさらに上積みが見られる。田口投手はマクガフ投手の代わりに抑えに回っているが、このポジションに適していると感じます。精神力が強く、性格も物おじしないタイプに見えます。抑えはメンタルが重要なポジションですので、投球技術も必要だが最後を担う精神力が必要となる。田口投手は元々先発をしていたのでスタミナもある。中継ぎの実績もある。よほどのアクシデントがない限りこのまま抑えで行けると思います」

   一方で先発陣の駒不足を不安視する。8日の阪神戦で先発を予定していたディロン・ピーターズ投手(30)がコンディション不良のため登板を回避。急遽、尾仲祐哉投手(28)が先発した。ピーターズは9日に出場選手登録を抹消された。

   橋上氏は「唯一の不安要素が手薄の先発投手」と指摘し、開幕からここまでの先発陣を分析した。

「広島戦でのピーターズの投球が良かったので、今季は小川(泰弘)投手とピーターズ投手がローテーションの軸になると見ていましたが、ピーターズ投手が外れてしまった。ピーターズ投手が1軍に戻るまでどの程度時間がかかるか分からないが、長引くようではかなり痛い。先発投手がもう少し揃ってこないと中継ぎへの負担が大きくなり、早い段階から中継ぎ勝負になってしまう。そうなるとワンシーズンもたなくなる。中継ぎ陣が安定してゲームを作ってくれているうちに先発陣を整備することが必要となる」

   リーグトップのチーム防御率に対してチーム打率.168はリーグワースト。リーグ唯一の1割台だ。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で活躍した主砲・村上宗隆内野手(23)は打率.212、1本塁打。山田哲人内野手(30)は打率.176、2本塁打と、共に打率が低迷している。

   13年WBCで戦略コーチを務めた経験を持つ橋上氏は「村上選手と山田選手に関して言えばWBCの反動かなと思います。開幕前にあれだけのストレス、重圧のかかる大会を経験してきたのでホッとするところや気が抜けるところが出るのは仕方のないことだと思います」と自身の経験から分析し、「昨年の数字をみると村上選手、山田選手ともに6月、7月くらいに上がってくる感じなので期待したい」と語った。

1 2
姉妹サイト