東京都千代田区にあるApple直営店「Apple 丸の内店」のトイレが話題になっている。
温水洗浄ボタンなどのデザインをめぐり、「難解すぎ」あるいは「むしろわかりやすい」とツイッターで意見が分かれている。利用者に話を聞いた。
「格好いいけど分かりにくい」?
話題の発端となったのは、丸の内店を利用したツイッターユーザー・ねむを(@nemuwo_neetboy)さんによる2023年4月2日の投稿だ。
「トイレがMENSAの入会テストみたいで泣いちゃった」と伝えて実際の写真を披露した。MENSA(メンサ)とは全人口の上位2%のIQを誇る国際知的交流グループで、会員になるには独自のテストを通過する必要がある。
個室トイレを映した投稿写真を見ると、後ろ壁面には大小2つの丸が並び、左壁面には長方形の操作パネルが設置されている。パネルのボタンは8つあり、シャボン玉が出ているように見えるパイプ、波型と三角形のセット、プロペラなどが描かれている。
2つ並んだ丸は水を流すボタンで、操作パネルには温水洗浄系の機能が振り分けられているだろうとの見当はつくものの、国内で一般的なピクトグラムとは異なっており、困惑したようだ。
投稿は2万2000件以上のリツイートや10万2000件超の「いいね」を集め、「格好いいけど分かりにくい」「うわぁ...難解すぎる...」「初見だったらトイレから出れなくて泣くww」と懸念が寄せられている。一方で「むしろわかりやすいと思ったが...」「店内なら世界観作り込まれてるし私は好き」と評する声も出ている。
便座はドイツメーカー・Duravit製で操作パネルも同社のものとみられ、公式YouTubeの紹介によるとパネル右部の「DE」「GB」「JA」というタブで各言語に対応した説明書を引き出せるという。水を流すボタンはドイツのviega製で、欧州で見られる形式だという指摘もある。
投稿者・ねむをさんは3日、実際にトイレを使用した感想を、「使い方が中々分からなかったため、混雑するアップルストアにおいて待たせてしまう罪悪感がありました」とJ-CASTニュースの取材に答えた。
Apple Japanに製品の採用理由や反響への受け止めなどの取材を申し込んでいるが、7日昼までに回答はなかった。