推し活を「気兼ねすることなく楽しむためのソリューションが必要」
取材に対し、エレコムの開発担当者は、広報担当者を通じて次のようにねらいを明かす。
「現在、いわゆるオタク市場は成長市場といわれており、今や誰もが漫画・アニメといったサブカルチャーに触れている時代です。しかしながら TPO が最も大きな壁となっています。 人々の生活をより快適にする商品を生み出すことが弊社の使命で、開発者自身も含めですが、推し活がライフワークになっている中、それを気兼ねすることなく楽しむためのソリューションが必要だと考え、企画を進めました」
ツイッターでは「擬態モードめちゃめちゃいいセンス」「需要を理解してる」などと、「推しごと」に対する理解の深さが話題になった。開発担当者によれば自身も「重度のオタク」だという。
「漫画・アニメはもちろん、SF・歴史ジャンルも大好きで、加えてここ数年は VTuber にもはまっています」
一方で、企画を進めた当初は社内でも疑問の声が寄せられていたという。
「企画当初は社内の反応は初め『売り方がわからない、値段も高い、普通のバッグじゃだめなの?』といった声もありましたが、自分でも驚くほどの熱量で煮詰めていくうち、次第に『今までにない尖り方で、面白い』『なるほど、こういう世界もあるのか...』『よく考えられた商品だ』と理解いただけるようになりました」