注意勧告や表示停止を検討
マイナス評価ボタンの利用は、コメント内容や表現に「疑義や違和感があるなど、ご自身にとって望ましくないと感じる」場面を想定する。高評価を意味する「はてなスター」がフィードバック機能としてあったが、正反対の意思表示ができるようになる。
低評価が多く集まったコメントやユーザーには、内容を確認した上で注意勧告や表示停止を検討する。
コメント欄を導入するヤフーニュースでも、低評価に相当する「そう思わない」ボタンがある。こちらは押された数が公開されているが、マイナス評価ボタンは非公開にするという。コメントの投稿者を含めて、他のユーザーに知られることはない。
押下されたデータは収集し、順位決定などのアルゴリズム改善の際に参考とする。しかし、アルゴリズムへ機械的に組み込むことは想定していないという。
「組織的な利用によりコメントの評価が不当に操作されるおそれがあるほか、コメントの評価が各ユーザーさま個人の判断により強く依存することで、はてなブックマークの目指す『多様な価値観が集まるプラットフォーム』の姿からかえって遠ざかる結果になってしまう懸念があるためです」
ユーザーには「コメントの多様性・健全性の獲得は重要な課題であると考えています」「みなさまにとって心地よく感じていただけるようなプラットフォームを目指していくために、ぜひご協力をお願いいたします」と理解を求めており、利用者の感想を募っている。
ツイッターでは「ひどいコメントに対して意思表明ができるのはありがたい」「遅きに失した感もあるが。 試してみるのは大事だろう」「酷い罵詈雑言が放置される状況が改善されるなら良いことだと思う」と期待を寄せる意見が少なくない。
はてブでは、注目コメントの上位三つは順に「暴言ではなく党派性の違いでボタンが押される未来が見えます......」「矢印じゃなくてハンドアックスのアイコンにして」「最近はてブの機能改善どんどん増えてて嬉しい、見捨てられてなかったんだという生の実感を得られる」だった。