「エイプリルフールかと思った」SNS衝撃の「充電式電子レンジ」 商品実在、反響にメーカー驚き

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   「一日早いエイプリルフールかと思った」――電動工具メーカー・マキタ(愛知県安城市)の新商品に驚きの声が寄せられている。発売されたのは、持ち運び可能な「充電式電子レンジ」。商品を紹介する記事が3月末に拡散されたために、SNSではエイプリルフールを疑う声が広がった。

   J-CASTニュースの取材に対し、マキタ総務課の担当者は2023年4月4日、反響に驚きながら「エイプリルフールを意識したわけではない」と説明する。

  • 「エイプリルフールかと思った」SNS衝撃の「持ち運べる電子レンジ」
    「エイプリルフールかと思った」SNS衝撃の「持ち運べる電子レンジ」
  • 別売りのショルダーベルトを取り付け可能
    別売りのショルダーベルトを取り付け可能
  • 建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという
    建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという
  • 建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという。
    建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという。
  • 「エイプリルフールかと思った」SNS衝撃の「持ち運べる電子レンジ」
  • 別売りのショルダーベルトを取り付け可能
  • 建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという
  • 建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという。

「え!?...普通に売ってる!?」

   話題になったきっかけは3月31日の家電ニュースサイトの記事だった。マキタから電子レンジが発売されると伝える記事がツイッターで紹介されると、4月5日までに、1万件のリツイート、2万5000件を超える「いいね」が寄せられるなど大きな反響を呼んだ。公開日からエイプリルフールを疑う声も広がった。

「マキタよ!エイプリルフールは明日だぞっ!!」
「だがちょっと待ってほしい、何かの間違いではないのか」
「マキタの充電式電子レンジ、エイプリルフールネタにしちゃカタログまで作ってよく出来てるな...え!?...普通に売ってる!?」

   取材に対しマキタの担当者は、3月上旬に発売した商品だと明かす。公式サイトなどでは3月10日にプレスリリースを発表した。

   庫内容量は8リットルで、標準小売価格は11万円(税別)。出力は500ワットか300ワットを選べる。バッテリー2本で、冷蔵弁当なら約11回、飲み物(200ミリリットル)であれば約20回温められるそうだ。重さは8.8キログラムで、折り畳みハンドルが設けられているため持ち運ぶこともできる。建設・建築現場や車内の食事、災害時の備えとして活躍するという。

同じバッテリーで工具や園芸用品も動かせる

   ターゲットは、同社のバッテリー「40Vmaxリチウムイオンバッテリ」を所有する建設現場の職人など、現場のユーザー層だ。現場での昼食時や休憩時に温かい飲食物を提供できるように開発したという。

   このバッテリーはマキタの充電式工具「40Vmaxシリーズ」共通のもので、インパクトドライバーやハンマードリルなどの工具、草刈機やチェーンソーなどの園芸用機器にも用いることができる。同シリーズでは、1月に発売された電動アシスト自転車も大きな注目を集めた。

   今回話題になった電子レンジは、「どこでも温められる、どこでも持ち運べる」をコンセプトに開発された。担当者は、「市販のポータブル電源と比べるとマキタのバッテリーは軽量でコンパクトなため、持ち運びが容易です」と太鼓判を押す。

   ツイッターで話題になったことにより、SNSアカウントへのアクセス数や問い合わせは「非常に増えている」という。

「実は充電式電子レンジは3月上旬に発売しており、エイプリルフールを意識したわけではありません。
そのため今回のSNS上での反響には驚いています。マキタ製品はプロの現場のユーザー様にお使いいただくことが多いので、皆さまに知っていただける良いきっかけになったのではと考えています」
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