卒業シーズンの大学生協で、学位記ホルダーが販売されているとSNSで話題になった。北海道大学の学位記に合わせて作られたホルダーで、大学名や校章が記されている。卒業気分を味わえるとして「欲しい」という声が寄せられた。
J-CASTニュースは2023年4月5日、北海道大学生活協同組合の担当者に販売の経緯を取材した。
「1990年代後半に学位記のサイズ変更」
発端は3月30日、北海道大学に通うとするツイッターユーザーが売り場を紹介したことだった。「市販されてんのガチでおもろい」というコメントともに売り場の写真を掲載した。
北海道大学では23日と24日に卒業式が執り行われた。ここで授与された「学位記」を挟むことができる専用のホルダーだという。金箔押しが施された紺色のホルダーで、値段は1150円。大学生協で販売されているようだ。
ツイートには「学位記ホルダーなんか販売されてんのか!?笑」「これ買えば卒業できる...ってコト!?」などと驚く声や、「買えるなら全旧帝大の学位記ホルダー集めてみたい」などと欲しがる声が寄せられた。中には「あまりわかんないけど、卒業証書を取り出してホルダー無くした人用?」などと用途を気にする声もある。
取材に対し、北海道大学生活協同組合の担当者は、発売に携わった職員がいないため正確に答えることは難しいとしながらも、次のような背景を説明する。
「1990年代後半に学位記のサイズ変更があり、それまで学位記を保管するホルダーが無かったため現在の学位記ホルダーの販売を開始したと聞いています」
ホルダーは、学内の生協店頭やオンラインショップで購入できるという。ただし組合に加入してから購入するように呼び掛けているという。オンラインショップも組合員でなければ利用できない。3月の卒業に合わせて販売しており、春以降は商品欠品のため提供できない場合もあると説明した。