朝日新聞が値上げ「報道の質を維持し、安定発行するため」 読売「少なくとも1年見送り」と判断分かれる

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「東海3県では朝刊だけを希望される方が増えており」

   朝日は同時に、5月から東海3県(愛知、岐阜、三重)で夕刊の発行をやめることも発表。新聞業界では、朝刊または夕刊の片方しか購読しない「セット割れ」が問題化しており、名古屋本社版1面の社告では「東海3県では朝刊だけを希望される方が増えており、朝刊のみをお届けすることにしました」と説明している。

   前出の22年下期(7~12月)の平均販売部数によると、朝日の名古屋本社版の部数は朝刊が21万7903部、夕刊が4万1036部。19年下期と比べると、それぞれ24.9%、29.7%減少している。

   朝夕刊両方を購読する「セット率」をみると、22年下期は中日新聞12.0%、朝日新聞18.8%、日経新聞49.3%、毎日新聞25.7%だ。東海地区では朝日が毎日に次いで夕刊の発行部数が少なく、毎日は23年3月いっぱいで夕刊の発行をやめている。朝日新聞が全国で発行している夕刊部数は123万5184部で、セット率は31.1%だ。全国平均よりも低いセット率や部数の減少を背景に夕刊の休刊を決めたとみられる。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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