飲み会では先輩が許すまで正座、LINEのスタンプなどは許可が出るまで禁止――熊本大学の学生寮について、こんなルールがあるとツイッターで投稿があった。
この投稿に対し、学生寮は、公式ツイッターでルールを認めたうえ、マナーを守れば問題ないと説明した。ルールによるトラブルが出ているのかについて、大学の広報戦略室は、「パワハラ等を理由とした入寮辞退や退寮は把握していない」と取材に答えた。
LINEのスタンプなどは、先輩から許可が出るまで禁止
学生寮は、学生寄宿舎とも呼ばれ、男子棟、女子棟などがある。執行委員会が中心となって、学生の自治で寮が運営されている。
学生寮のルールは、あるツイッター利用者が投稿し、インフルエンサーが2023年4月3日に取り上げて、その内容が拡散した。
そこでは、新入寮生への「ライン注意事項」として、「こんにちは」などのあいさつからLINE投稿を始めるなどとルールが書かれていた。LINEでは、「、」「。」を使い、スタンプや「!」「?」などは先輩の許可が出てから使うとした。また、LINEの会話は1年生が最後に締め、許可なく先輩のLINEを追加しないなどと細かく指示した。
「飲み会の注意事項」もあり、皿や箸、中身が見えるコップかグラスを用意すると明記した。「足を崩していい」と言われるまで正座するとし、言われたら「ありがとうございます」と大声でお礼を言うとした。飲み会での自己紹介についても定めてあり、「飲ませていただきます」と言って飲み干し、コップを置いて所定の自己紹介文を一気に叫ぶとあった。さらに、同じ出身や学部・学科が言われたら、その都度「名門!」と言うとし、一緒に練習するとしている。
このルールがツイッターで紹介されると、様々な意見が寄せられた。
「社会に出た時に重要だ」などとルールを擁護する声も出たが、疑問や批判の方が多い。「わけ分からん上下関係」「新入生が可哀想」「ハラスメント教育した方が良い」といった意見が相次いでいる。
ルールが論議を呼んだことで、熊本大学の学生寄宿舎は4月2日にツイッターで釈明した。