車中泊や車中飯の様子を発信するYouTuber「らんたいむ」さんが2023年3月30日に公開した動画で、日本自動車連盟(JAF)のロードサービスを1日に3回呼ぶ様子を伝えたことに批判が相次いだ。
らんたいむさんは、ツイッターやコメント欄を通じて謝罪。「JAFを3回も呼んでしまった件に関しましては本当に申し訳ない事をしたと考えています」などとした。
「エンジンをかけようとしたら、うんともすんとも言わなくて」
らんたいむさんは「岡山県を拠点にフリードスパイクでうろうろしながら車中泊や車中飯を楽しんでます」として、ドライブやアウトドアの様子を配信しているYouTuberだ。
批判が寄せられているのは、30日に公開した「7万円の軽が走行不能になってしまったのでJAFのお世話になりました・・・」とする動画。バッテリー上がりのトラブルで、1日に3回JAFのロードサービスを頼んだという。サブチャンネルで公開した「佐賀県の美味しい物を食べ歩きする」という企画の最中に起こったトラブルだった。
佐賀県の駐車場で車中泊をしたらんたいむさんは、起床に移動をしようとしたところ異変に気が付いたという。
「エンジンをかけようとしたら、うんともすんとも言わなくて。あれ?と思ったら、ライトがスモールの位置で止まってたんですよね。ですんで、バッテリーをどうやら上げてしまったみたいで、困ったことになって......」
持っていた道具では対応ができなかったとして「人生初のJAFを呼ばせていただきました」とした。JAFへは温泉施設が安くなるなどの理由で「お守り代わり」に加入していたという。
到着したJAFのスタッフは、バッテリーを調べ「完全に上がってますね」として修理を済ませた。再びエンジンがかかるようになり、らんたいむさんは「JAFさんならびに作業していただいた方。本当に大大感謝です」とした。会員になっているため料金は無料だったという。
しかし、シャワーを浴びるために向かったフィットネスジムで、またもエンジンがかからなくなってしまった。
「どうやら完全放電してから結構走行したんですけども、全然充電されていなかったみたいです」
「怒られるかもしれん。こんな動画を出したら」
再度修理の手配をしたらんたいむさんは、JAFからの返信があるまでに10〜15分かかるとしてシャワーを浴びに行った。テロップでは「この後シャワーを浴びてる最中に電話があり、先ほどの方がまた来ていただけることになりました」と説明している。
シャワーを浴び、髪を乾かしたらんたいむさんがジムを出ると、すでにJAFのスタッフは駐車場に到着していた。
短時間で2度バッテリーが上がってしまったという状況に、スタッフはバッテリーを交換してはどうかと提案したが、らんたいむさんは様子見をするとした。
「充電されているような傾向もあったので、とりあえずこのまま走行してみて、1つ目のご飯を食べるところまで行かせてもらって、そこで食べてからそのあとでオートバックスに行ってエンジンを切ってみて。そこで再度かかったらそのまま走行可能で、ダメだったらバッテリー交換をしようかなと思います」
目的地の飲食店まではトラブルなく走行ができた。飲食店の駐車場で「うっかりエンジンを切ってしまった」が「すぐにセルを回したらエンジンがかかりました」とする場面もあった。
その後もカー用品店には向かわず2軒目・3軒目の飲食店へ。しかし、その後の目的地で再びバッテリーが上がってしまったとした。
らんたいむさんは「もうこれは要交換ですね」としつつ、「一旦エンジンだけはかけてもらわないと移動できないんで、始動の方をお願いしたいと思います」と、3度目のJAFを呼んだ。
「本当にJAFさん、1日に3回も呼んで申し訳ありません。怒られるかもしれん。こんな動画を出したら、視聴者さんから」として、無事エンジンがかかった後はカー用品店に向かいバッテリーを交換した。
「いくら無料とはいえ、3回も呼んだことに関しては僕は個人的にはすごく罪悪感を感じています。JAFさん本当にすみませんでした。でもめちゃめちゃ助かりました」
「JAF呼んでおいて、シャワー浴びるって・・・」
この動画には、同じ理由で1日に3回JAFを呼んだらんたいむさんの行動に、厳しい反応が相次いでいる。シャワーを浴びるためにスタッフを待たせたことにも疑問の声が上がった。
「今回の動画は予定もあったでしょうが無理して同じ失敗を繰り返してます。いつもは応援していますが今回はちょっとダメですね」 「JAF呼んでおいて、シャワー浴びるって・・・JAFの方を待たせるのはどうなんだろ」 「2度3度同じトラブルでJAF呼ぶなんて信じられません。車のトラブルを甘く考えすぎです」
批判を受け、らんたいむさんはコメント欄に「視聴者の皆様へ 今回の動画で不快な思いをさせてしまい大変申し訳ありません」とする謝罪文を投稿した。
トラブル発生後すぐバッテリーを交換しなかった理由については、1度目は「走行してれば充電してくれるだろう」、2度目は「ボルト数が0Vから5V程度まで上がっていた」ことから、「このあとけっこう走行するので鉛バッテリーの感覚だと電気は回復するはず」といった見込みからだったという。
3度目のバッテリー上昇については、「想定外でエアコン等も使って無かったので本当にびっくり」だったとした。シャワーを浴びていたことについては、JAFのアプリに表示される到着予定時間を確認しての行動だったと説明。想定よりも早く担当者が着いたため、待たせる格好になってしまったとした。
ツイッターでも同様の謝罪文を公開し、「昨晩公開させて頂いた動画に関しまして不快な思いをさせてしまった事に関しまして謝罪させて頂きます。今後はこのような事がないように心がけていきたいと考えてます。また今回の件があるのでエイプリルフール動画の公開は見送ろうと考えておりますので皆様ご理解のほどよろしくお願いします」としている。