「絶滅危惧II類」の海ワシ類が
環境省自然環境局野生生物課が22年8月に発表した「海ワシ類の風力発電施設バードストライク防止策の検討・実施手引き(改定版)」では、国内での海ワシ類のバードストライク発生概況を伝えている。2004年から2022年3月までの期間、風力発電施設周辺で発見された海ワシ類の死骸等の死因はすべてバードストライクと推測しているという。ほとんどが北海道で発生していた。
バードストライクとして確認された個体数は 73 個体。うちのオオワシは3個体、残りの 70 個体は全てオジロワシだったという。どちらも絶滅危惧II類(環境省第4次レッドリスト)に定められていた。また、「報告されている件数は実際のバードストライクの一部のみと考えられるため、正確なバードストライクの発生状況の把握が望まれる」と記されている。
堤氏の発言をめぐっては、猛禽類医学研究所の齊藤慶輔氏も21日、ツイッターで次のように苦言を呈していた。
「このコメンテーターがどれだけ世界中で問題になっているバードストライクについての知識があるのかわかりませんが、北海道で(判明しているだけで)約80羽の希少な海ワシが衝突している現実と日々向き合っている者として、とても情けなく腹立たしく思いました」
3/21放送のテレ朝モーニングショーで、日本で風力発電が進まない理由として「バードストライクなどネガティブ情報を出す人達がいる。鳥が可哀想だと。でも、普通の建物でも起こるので、一種の迷信に近い話」と事実誤認としか言えないような解説をしていましたので、3/29に抗議文をテレ朝に送りました。
— 公益財団法人 日本野鳥の会 (@wbsj_tsubame) March 31, 2023