「風車への衝突は猛禽類を中心とした希少種でも多く発生している」
日本野鳥の会は抗議文の内容も明かした。
風車へのバードストライクは世界中で発生しており、堤氏がバードストライクについて「迷信に近いもの」と断じたことに疑問を呈する。風車よりも建物に衝突する鳥が多いことについては事実としながらも、問題点は別にあると説明する。
「私たちがここで問題視しているのは、風車への衝突は猛禽類を中心とした希少種でも多く発生していることです。 そもそも風力発電の導入が進まないのは、鳥が衝突するというネガティブ情報が流されているからではなく、政策的課題によるものです」
そのうえで、「鳥類は生態系の中では高次捕食者であり、その鳥類に重大な影響があるということは、生物多様性全体にも大きな影響が出る可能性があるため、適切な立地選択等を行った上で生物多様性に影響を与えない導入促進が必要と考えます」と主張した。