カメラのレンズ部分に値段シール...「取れない」と購入者悲鳴 ハードオフは謝罪「貼り場所に配慮足りなかった」

「一つ一つの商品を大切に扱うよう改めて周知し、再発防止に努める」

「レンズは精密機器ですので、一般論として、NGなことをされていると思います。指紋が付いただけで、撮影に影響しますので、触ったり汚したりしてはいけません。シールを貼れば、ノリがレンズに付くと思いますので、止めてほしいと思っています」

   カメラやレンズの修理を手がける業者も3月30日、取材に対し、「ノリが溶けて伸びると、なかなか取れません。撮影に直接影響しますし、あまりよくないと思います」と話した。そのうえで、シールを剥がす場合の注意点について、こう指摘した。

「溶剤を使いますと、種類によっては、レンズのコーティングが剥がれてしまいます。シンナーやベンジンはよくないでしょう。薄めたアルコールならいいかもしれませんが、コーティングに影響が出る可能性はあります。また、消しゴムを使うと、コンパウンドが入っていて削れることがあり、こすることはよくありませんね」

   レンズに影響が出ないようシールを取る方法としては、次のようにアドバイスする。

「セロハンテープなどを使い、同じ粘着同士で剥がす方法が1つあります。もう1つは、綿棒を濡らしたり息を吹きかけたりして取る方法ですね。こすったり硬いものを使ったりすると傷つきやすく、溶剤を使うこともお勧めできません。シールがこびりついてしまったら、整備用の溶剤で剥がすことができますので、専門家に見てもらう方が無難だと思います」

   値段シールについてツイッターで指摘があったハードオフの店舗は30日、店長が取材に対し、次のように話した。

「傷が付いたりすることがありますので、レンズの部分に貼ることはありませんが、お客様がそう言われておられるのなら、そうなのだと思います。なぜ貼ってあったのか原因については、分かりません。店内を見た限りでは、他にシールが貼ってあるレンズはありませんでした」

   一方、店を運営するハードオフコーポレーションは同日、ツイッターでR氏さんの投稿を引用したうえで、次のように発表した。

「こちらのお客様からのご指摘につきまして、プライスシールの貼り場所に配慮が足りず大変申し訳ございませんでした。 お客様が購入された後のことまで考え、一つ一つの商品を大切に扱うよう改めて周知し、再発防止に努めてまいります」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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