村田諒太は「ボクシング界の夢の扉を開けた」五輪&プロで世界の頂点に ヘビー級選手の活躍に識者期待

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「引退は非常に良い決断だったと思います」

   金平会長は村田のボクシング人生を振り返り、「村田選手、ジム関係者の方々に対してここまでボクシング界を盛り上げたことに敬意を表したい」と感謝の念を表し、次のように続けた。

「ロンドンオリンピックで金メダルを獲得してプロ入りする際に紆余曲折ありましたが、最後にゴロフキンと好勝負を演じてその後、引退という決断。やるべきことをすべてやっての引退。非常に良い決断だったと思います。プロ入りする際には世界チャンピオンという至上命題があったと思います。期待も大きかった。村田選手はその期待に応えました。大きなプレッシャーがあったでしょう。素晴らしいボクシング人生だったと思います」

   金平会長は、アマチュアとプロで日本人には難しいとされていた重量級のミドル級で世界の頂点に立った意義について言及した。

「ボクシング界の未来という観点において村田選手が果たした役割は非常に大きい。村田選手がミドル級で世界チャンピオンになったことで、日本人でも重量級で通じることを証明しました。今まで体が大きくて運動神経の良い子供たちは野球やバスケットボールなどのスポーツに流れていた。それをボクシングに目を向かせた。ゴロフキン戦では多額のファイトマネーが話題となり、プロスポーツとしてボクシングを選択しやすくなったと思います。村田選手が夢を与えた」

   そして「いつになるかは分かりませんが、今後、日本人のヘビー級の選手が活躍することにも期待できると思います。ヘビー級は日本ボクシング界の夢。村田選手がその夢の扉をノックし、手をかけて第1の扉を開いた」と語った。村田のプロ戦績は16勝(13KO)3敗。

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