立憲民主党の小西洋之参院議員が、衆院憲法審査会が週1回のペースで開催されていることについて「サルがやること」などと批判した。これを受け、2023年3月30日午前の衆院憲法審査会では出席者から批判の声が相次いだ。
「誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけ」だという発言への反発や、小西氏が「憲法学者」だという点の確認を求めるものなど、その内容はさまざま。「お猿さんに対しても失礼」だという声もあった。
「私は自分で自分の原稿をちゃんと書いている」
発言は3月29日に行われた参院憲法審の幹事懇談会後のものだとされる。共同通信が最初に報じ、産経新聞のウェブサイトに掲載されて一気に拡散。フジテレビ、NHKなどが続いた。共同によると、小西氏は毎週の開催について
「憲法のことなんか考えないサルがやることだ」 「何も考えていない人たち、蛮族の行為だ。野蛮だ」
と批判し、
「憲法を真面目に議論しようとしたら毎週開催なんてできるわけがない。私は憲法学者だが、毎週議論はできない」 「いつ最高裁判決や外国の事例を研究するのか。衆院なんて誰かに書いてもらった原稿を読んでいるだけだ」
などと述べたという。
翌3月30日午前には、小西氏に謝罪を求める声が相次ぎ、対応を会長の森英介衆院議員(自民)に一任することを決めた。
日本維新の会の三木圭恵衆院議員は、
「私は自分で自分の原稿をちゃんと書いている。これは衆議院憲法審査会に対する侮辱ではないですか?」 「私たちは真摯に議論を積み重ねてきている。それをサルだの蛮族だのと言われると、やはりこれはちょっと我慢ができない」
と憤った。
見解を求められた野党筆頭幹事の中川正春衆院議員(立憲)は「私達にとって...私自身も納得していないということなんですが...」。小西氏に直接確認した上で、「また対処させていただきたい」とした。