侍ジャパンのサポートメンバーに、ドラ1右腕... 「かつて輝いた選手たち」の気になる動向

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   プロ野球2023年シーズンの開幕が近づいてきた。各球団が頂点を目指す中、戦力補強に向けて他球団の動向を注視している。

   21年の開幕前に当時巨人に在籍していた田口麗斗とヤクルトの廣岡大志の電撃トレードが発表されたのは、記憶に新しい。田口は当初先発ローテーションで期待されたが、高津臣吾監督がシーズン途中に救援へ配置転換。左のセットアッパーとして活躍し、21、22年とリーグ連覇の立役者となった。

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松原聖弥は「選手としての能力は非常に高い」

   チーム事情で出場機会に恵まれていないが、潜在能力は高い。他球団の評価が高い選手の筆頭格が巨人・松原聖弥だ。21年に135試合出場で打率.274、12本塁打、37打点、15盗塁とブレークしたが、昨季は50試合出場で打率.113、0本塁打、4打点、2盗塁と大誤算。今年はWBCに出場した侍ジャパンのサポートメンバーで宮崎強化合宿に参加し、攻守で高いパフォーマンスを発揮したが、巨人に戻ると現役ドラフトで加入したオコエ瑠偉、故障が癒えて育成枠から支配下昇格した梶谷隆幸に押し出される形となり、開幕2軍スタートが濃厚となっている。

   他球団の編成担当は「松原は外野の守備が球界トップクラス。打撃は精彩を欠いているが、本来の野性味を取り戻せば、リードオフマンとして活躍できる。選手としての能力は非常に高い」と評価する。

   ヤクルトで遊撃のレギュラー格だった西浦直亨も厳しい立場に追い込まれている。18年に138試合出場で打率.242、10本塁打、55打点をマークするなど2度のシーズン2ケタ本塁打を記録したが、昨年は6試合出場のみ。長岡秀樹が遊撃の定位置をつかんだことで出場機会が激減した。走攻守でバランスが良く、パンチ力も併せ持っている。31歳とまだまだくすぶる年ではないだろう。

   ソフトバンクの高橋純平も1軍から遠ざかっている。3球団が競合したドラ1右腕は19年に45試合登板で3勝2敗17ホールド、防御率2.65とセットアッパーで素質を開花させたかに見えたが、その後は度重なる故障で登板機会を減らし、昨年は1軍登板なし。最速154キロの直球に鋭く落ちるフォークでスケールの大きい本格派右腕が、このまま消えてしまうのは惜しい。

   野球ファンが驚くトレードを敢行する球団は――。(中町顕吾)

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