「ソラミミストは引退しました」 タモリ倶楽部終了...安斎肇さんに聞いた「空耳アワー」の30年

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「無邪気に『だって、聞こえたんだもん!』と笑うことが常に許される状況ではなくなった」

――2018年に洋楽に強いレンタルCD店として知られていた「ジャニス」の本店が営業を終了した際、視聴者からは音源の確認が難しくなるのではないかとの声が上がりました。実際、ジャニスの閉店以降、寄せられた作品の確認を行う際、スタッフさんは音源をどこで入手なさっていたんでしょうか?

安斎:ははは! 今の時代、ネットなど確認する方法は色々あるので、それほど難儀はしていなかったようです。

――となると、ジャニスの本店が潰れて以降、空耳アワーがパワーダウンしたのではないかとの声も視聴者から上がりましたが、これは、視聴者の気のせいだったと考えて良いでしょうか?

安斎:気のせいだったんだと思います(笑)。スタッフは常に全力でやっていたので。ジャニスの閉店は影響していないと思います。ただ、ジャニスは本当に品揃えが良く、便利だったみたいです。視聴者の皆さんは、本当にありとあらゆる楽曲から投稿してくるんですが、それでも、かなりカバーできていたようです。

――2020年4月にいったん空耳アワーが中止となり、その後は復活するも不定期な放送になりました。これはやはり、コロナで再現VTRが作りづらくなったからでしょうか?

安斎:それは理由の1つかなとは思いますが。ただ、他にもたくさんの理由があったんでしょう。いろんな要素が複合した結果、深夜番組のあり方が変わる中で空耳アワーの放送回数が減っていったのかなと思います。作品を見て、無邪気に「だって、聞こえたんだもん!」と笑うことが常に許される状況ではなくなったと言えば良いでしょうか。また、深夜番組の在り方が変わっていったというのは、タモリ倶楽部が終了する際の発表で、「役割は十分に果たした」という表現がなされたことにも表われているかもしれません。
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