巨人の開幕ショートは誰なのか 坂本勇人が有力も若手好調...ベンチを悩ます「若返り問題」

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   巨人・坂本勇人が野球人生の岐路に立たされている。WBCで侍ジャパンのメンバーに内定していたが出場辞退。シーズンに向けてのコンディション作りに集中することを決断したが、オープン戦で精彩を欠いた。

   一時は打率が1割を切るほどで、最後の2試合は安打を放ったが、オープン戦で36打数4安打、打率.111。遊撃の定位置を狙うドラフト4位の門脇誠が打率.286、高卒3年目の中山礼都が打率.333と打撃好調だったのと対照的だった。

  • 坂本勇人(写真:AP/アフロ)
    坂本勇人(写真:AP/アフロ)
  • 坂本勇人(写真:AP/アフロ)

「開幕スタメンは間違いないでしょう」

   スポーツ紙デスクは次のように語る。

「坂本はオープン戦の成績で評価を下す選手ではない。オープン戦の終盤に状態をきっちり上げてきたので、遊撃の開幕スタメンは間違いないでしょう。ただ、もったいないと感じるのは門脇、中山を試合で使えないことです。伸びしろ十分の若手ですがスタメンで起用しないとなかなか育っていかない。

門脇はフルスイングから力強い打球を放つ打撃だけでなく、強肩と安定感がある遊撃の守備も即戦力です。三塁は主将の岡本和真、二塁は吉川尚輝がいるので、試合に出るためには坂本からレギュラーを奪うしかない。若返りを図る意味でも、首脳陣がシーズン中にどのような判断を下すか注目されます」

   失敗に目をつむって試合で起用していかなければ、若手は一本立ちしない。昨年ヤクルトで遊撃のレギュラーをつかみ、リーグ連覇に貢献した長岡秀樹は春先に打撃の状態が上がらなかったが、高津臣吾監督は代えなかった。

   旬の時期で起用しないと、成長速度が大幅に落ちてしまう。坂本が復活すれば喜ばしいことだが、チーム編成で若返りを図るという観点から見た時に門脇、中山をどのように育てるかという問題に直面する。

   遊撃のレギュラー争いで新旧交代が行われるか。例年と取り巻く環境が違う。坂本は春先から結果が求められるシーズンになる。

(中町顕吾)

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