岸田首相「必勝しゃもじ」贈呈を野党批判も...ウクライナ大使が謝意 「役に立たない」批判にも反論

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「ロシアという敵を召し取る、という強いメッセージを込めているのか」

   ウクライナの国営通信社「ウクルインフォルム」編集者の平野高志氏は、「必勝しゃもじ」の由来を解説する記事をウクライナ語で同メディアに投稿し、「ウクライナに対する彼のメッセージは非常に明確だ」と指摘した。この記事を複数のウクライナメディアが引用し、

「岸田氏はゼレンスキー氏に象徴的な贈り物を贈った」(テレビ局・チャンネル24)

などと伝えた。

   週明け3月27日には、しゃもじをめぐる批判は沈静化した様子だ。この日の参院本会議では、日本維新の会の音喜多駿参院議員が、ウクライナ訪問時の情報管理のあり方に続く話題として支援のあり方に言及。そのひとつが贈答品で、

「このしゃもじには飯を取る、すなわち敵を召し取るという意味が込められており、日露戦争にも由来するものであると言われている。ウクライナに対して、ロシアという敵を召し取る、という強いメッセージを込めているのか。総理の贈答品に込めた率直な思いをうかがう」

などと質問した。岸田氏は、必勝しゃもじと「平和を祈念する、祈願するという意味合いを込めて、宮島御砂焼(おすなやき)による折り紙折り鶴をモチーフとしたランプ」を贈ったとして、その意図を

「ロシアによるウクライナ侵略に果敢に立ち向かっているゼレンスキー(大統領)およびウクライナ国民への激励と、それに加えて、平和を祈念する思いを伝達するためのもの」

と説明した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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