井上尚弥の「後釜」誰に? 一挙に空いた4王座の行方は...識者が予想する「世界バンタム級戦線」

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「モロニー選手は人柄が良く真面目」

   WBO王座は同級1位ジェイソン・モロニー(オーストラリア、32)と同級2位ビンセント・アストロラビオ(フィリピン、25)による王座決定戦が見込まれる。モロニーは20年10月に尚弥に挑戦し7回KO負けを喫したが以降は4連勝を飾り世界1位にランクされた。アストロラビオは22年2月に世界2階級制覇のギレルモ・リゴンドー(キューバ、42)と対戦して判定勝利を収めた。

   モロニーは今年1月に来日し、金平会長のジムに所属する元世界2階級制覇の亀田和毅(TMK、31)とスパーリングを行った。日本に約3週間滞在し、金平会長はモロニーと親交を深めたという。

   金平会長は「モロニー選手は人柄が良く真面目。テクニックとパンチがある。すごいハードパンチャーというわけではないが、ボクシングがまとまっている。アストロラビオ選手と対戦することになった場合、判定ならモロニー選手。KOならアストロラビオ選手の勝利だと思います。ただ個人的にはモロニー選手に勝ってほしいですね」と語った。

   IBF王座は、エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ、30)とメルビン・ロペス(ニカラグア、25)の対戦が見込まれる。ロドリゲスは19年5月にIBF王者として尚弥と対戦し、2回TKO負けを喫し王座陥落。一方のロペスは元NABA北米バンタム級王者で世界戦の経験はない。

   金平会長は「ロドリゲス選手は尚弥選手に負けたとはいえ実力のある選手。ロペス選手は好成績を維持していますがロドリゲス選手のキャリアに比べると見劣りします。ロドリゲス選手は元世界チャンピオンで本来強い選手なので実力差はあると思います」とし、「まだ正式決定していませんが、ドネア選手、モロニー選手、ロドリゲス選手が王座決定戦に出場すれば順当に勝つと思います」と分析した。

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