「AIに奪われない仕事って何?」→実業家がまさかの回答 Twitterでも議論広がる「未来の働き方」

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   人間どうしでのやりとりと遜色ない会話が再現できるAIチャットサービスや、キーワードを入力するだけでAIが美しいイラストを作成してくれる画像生成サービスなど、AIを活用した注目の新サービスがどんどん登場しています。

   新たなAIサービスが登場するたびに、Twitterでは実際に利用した人からのさまざまな反応が飛び交います。同時に発生しがちなのが「AIが人間の仕事を奪うのではないか」という議論です。

   ツイートまとめサービスのTogetter(トゥギャッター)が解説する「3分くらいでわかる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」、今回は「AIと人間の仕事」についての話題を掘り下げます。

  • AIに奪われない仕事って?(画像はイメージ)
    AIに奪われない仕事って?(画像はイメージ)
  • AIに奪われない仕事って?(画像はイメージ)

AIでファッションモデルの仕事が減る?

   これまで人間が担ってきた仕事をAIに置き換える取り組みは、すでにさまざまな業種で進んでいます。

   たとえば、2018年に中国の国営通信社である新華社通信が「AIアナウンサー」の導入を開始しました。TwitterではAIアナウンサーの音声だけでなく、ビジュアルや表情の変化など含め生身の人間に近い自然な仕上がりになっている点に、驚く声が挙がりました。

   この時、「確かにこの仕事は人間がやらなくてもAIで充分かも」「日本語のストレートニュースを読むだけの仕事はAIになるのかなぁ」といった反応も。日本でも、NHKが報道番組の中でAIアナウンサーによるニュース読み上げコーナーを設けるなど、同様の動きが目立っています。

【動画あり】世界初のAIアナウンサーが中国の新華社で勤務開始...あまりのリアルさに驚いてしまう「アナウンサーの仕事が消える」「中国の進歩は凄まじい」 -Togetter

   他の業種の例としては、2022年にAIを使って生成したファッションモデルを提供する新サービス「AI model」がスタートしました。

   主にアパレル関係の事業者向けのサービスで、商品撮影用にモデルをキャスティングするコストや、撮影時間などを抑えられるとのメリットを打ち出しています。

ついにAIモデルを起用した撮影会社が現れる「こういうの助かる」「モデル業界おわた...」 Togetter

   こちらについても「完全にモデルの仕事が減る。ゼロにはならないけどこれは減る」といったモデル業への言及だけでなく、「これだとカメラマン、ヘアメイクも淘汰されます...」など、関連する業種にも影響が及ぶのではないかという懸念もあがりました。

   いっぽうで、「(人間のモデルが)要らなくなるとは思わないですよ~それぞれの用途次第」「モデルさんの価値が見た目じゃなくてブランディングやストーリーになるのか」といった、人間のモデルに今後いっそう求められそうな価値について考えを巡らせる人も。

むしろ高度な仕事がAIに取って代わるのでは

   Twitterでは、「AIに取って代わる仕事と、人間にしかできない仕事の境界線」についての議論も盛んにおこなわれています。

   メルカリ執行役員の吉川徳明さんが、「単純な仕事よりも、むしろ人間が高度だと考えている仕事のほうがAIに置き換わるのでは?」という持論をツイートして注目されました。

   こちらは、吉川さんが娘さんの習いごとや教材の案内の中で「単純な仕事しかできないとAIに職を奪われる」といった謳い文句を目にするようになったことを受けてのつぶやき。吉川さんは「人にとっての高度と機械にとっての高度って随分違うのでは」と書いています。

「単純な仕事はAIに奪われる」というけど「高度だと思っている仕事ほどAIに置きかわるかもよ」と思ってしまう→「医者や弁護士が消えそう」「最後に残るのは洗濯たたみ」という意見 -Togtter

   吉川さんの投稿を受けて、「専門知識の習得が必要な仕事は、一見高度に見えるけど、実は専門知識を当てはめる単純作業みたいなものもありそう」といった反応や、「コストの関係で単純作業にAIを導入するより人間を使う形になっているだけでは」といった複数の視点で境界線についての意見が交わされました。

   AIの技術がイラスト作成や小説の執筆といった領域で注目されていることについて、こんなお話も。

   あるTwitterユーザーが、AIに代わってもらいたいのは人間にとってキツい単純作業や実務なのに、現実ではAIが芸術や娯楽の分野で活躍しており、いまだ人間が辛い仕事に携わっていることが解せない、という主旨のツイートをしました。

AIにやってほしいのは確定申告や危険な仕事なのに、AIが娯楽や芸術をやり人間がキツイ仕事をやるディストピアになってね? -Togetter

   こちらのツイートに対して「創意工夫の領域は人間の専売特許にさせておいておくれよ...。AIくんは私の代わりに計算、試算、手続き、運営庶務をですね」「早く『AIが人間の仕事を奪う』世の中とやらになってよ。Hey Siri、私の代わりに生活費稼いで」といった皮肉交じりの共感が寄せられました。

「根回し」は人間ならではの仕事のままか

   最後に「AIに奪われない仕事」にまつわる印象的な小話を紹介します。

   実業家でコメンテーターとしても活動する若新雄純さんが、高校生からの「AIに奪われない人間ならではの大事な仕事ってなんですか?」という質問に対し「根回し」と答えた、というツイートが拡散されました。

高校生に「AIに奪われない大事な仕事ってなんですか?」って質問されたので、「根回し」って答えておいた「確かに」「それすらも学習されそう」 -Togetter

   思わず膝を打ってしまうような回答ですが「何か変革したいことや、成し遂げたい夢があったら、避けて通れないスキルだと思います」「営業が無くならない理由もコレが真理かもしれない」と、根回しの意義について真面目に言及する反応も出ました。

   いっぽう、「メール等分析してキーパーソンを探し出し、自動的に根回しできるAIできそう」「AI 将棋や碁の強さを見るに、本腰入れてきたら人間より根回しうまくなるポテンシャルを感じる」と、根回しすらAIが実現してしまうのではないかという意見も少なからずありました。

   果たして「根回し」は今後も人間にしかできない仕事のままなのか、それとも......。AIの将来について想像が膨らむ話ですね。

   Twitterで話題になる「AIと人間の仕事」に関する話題を見ていると、AIへの期待感と不安感はセットで論じられることが多いことが伝わってきます。AIの高度化が急速に進む時代にあって、今後も議論は尽きなさそうです。

   以上、Togetterがお送りする「3分くらいで分かる週刊Twitterトレンド【J-CAST出張版】」でした。今回紹介したTogetterまとめを振り返りたい方はこちらからどうぞ。次回もお楽しみに。

【まとめ一覧】

【動画あり】世界初のAIアナウンサーが中国の新華社で勤務開始...あまりのリアルさに驚いてしまう「アナウンサーの仕事が消える」「中国の進歩は凄まじい」 -Togetter

ついにAIモデルを起用した撮影会社が現れる「こういうの助かる」「モデル業界おわた...」 Togetter

「単純な仕事はAIに奪われる」というけど「高度だと思っている仕事ほどAIに置きかわるかもよ」と思ってしまう→「医者や弁護士が消えそう」「最後に残るのは洗濯たたみ」という意見 -Togtter

AIにやってほしいのは確定申告や危険な仕事なのに、AIが娯楽や芸術をやり人間がキツイ仕事をやるディストピアになってね? -Togetter

高校生に「AIに奪われない大事な仕事ってなんですか?」って質問されたので、「根回し」って答えておいた「確かに」「それすらも学習されそう」 -Togetter

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