モデルのトラウデン直美さん(23)が2023年4月7日から、朝の情報番組「めざまし8」(フジテレビ系)の金曜日の放送でMCを務めることが3月15日に発表された。谷原章介さん(50)、岸本理沙アナウンサー(23)とMC 3人体制で進行していく。
トラウデンさんは現在、同番組の水曜日のコメンテーターを担当。「本当にびっくりして、私でいいのかっていう気持ちだったんですけど、学びながら皆さんに気持ちのいい朝を届けられるように頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします」と意気込んでいる。
果たして、トラウデンさんは活躍できるのか。J-CASTニュースはメディアエンターテインメントを研究する同志社女子大学の影山貴彦教授に意見を聞いた。
「MCとしてのコメントを期待されての起用ではないかと思います」
慶應義塾大学法学部卒のトラウデンさんは芸能活動の傍ら、2021年から環境省の「サステナビリティ広報大使」を務めるなど、環境保護活動でも知られている。4月7日からMCを担当するにあたって、同番組ですでにコメンテーターとして活躍してきたことや、環境保護活動という要素はどのように生きていくのだろうか。影山氏は以下のように指摘する。
「トラウデンさんは環境省の『サステナビリティ広報大使』を務めていることもあり、知性派タレントとしての色彩が強い方で、この点が、MCとして筋の通ったしっかりとしたコメントが可能であると番組側から期待されての起用ではないかと思います」
また、影山氏はトラウデンさんと対面した経験があることも明かす。
「私が22年11月5日放送の『世界一受けたい授業』にテレビの専門家として呼んでいただいた際にトラウデンさんはパネリストとして出演していらっしゃいました。その際は出しゃばらず、それでいて明るく知的な印象を受けました。今回のMC就任のニュースを聞いた際、『彼女にオファーが来るのは分かるな』と感じました。知性派タレントを朝の番組に使うと番組の印象が固くなってしまうのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、そのようなことにはならないと思います」
「最初の内は悪い意味でのフレッシュさが出てしまうことはあるでしょう」
トラウデンさんは4月から金曜日だけとはいえ、生放送の情報番組のMCを担当する。となると、番組側としてはトラウデンさんのトーク力や場を仕切る力はすでに十分あると踏んでの起用なのだろうか。
「トラウデンさんはこれまでに番組のコメンテーターとしてはすでに活動しており、着々と力をつけていらっしゃいますが、MCとなると、やはり場を回すというコメンテーターにはない要素が必要ですから、最初の内は、やはり、谷原章介さんに助けられながらの進行になるのではないでしょうか。要は、最初の内は悪い意味でのフレッシュさが出てしまうことはあるでしょう。なので、MCの役目をきちんと果たせるようになるには、それなりの時間がかかると思います。すぐに適任か否かを判断したがる方は視聴者の中に少なくはないでしょうが、その判断はしばらく後で良いのではないでしょうか」
また、影山氏はトラウデンさんが毎週金曜日を担当することで、メインMCを担当する谷原さんの名前を出しつつ、番組全体の流れを変える可能性もあると指摘する。
「谷原さんは2年程前から、『番組中での発言が危なっかしい』といった指摘が視聴者から時折上がるようになりました。ひとたび視聴者から『炎上キャラ』の認定を受けてしまうと視聴者から厳しい目で注目され続けてしまい、本来なら炎上まではいかないような発言でも批判されやすくなってしまいます。しかし、トラウデンさんが金曜日のMCに就任して視聴者の注目がトラウデンさんに集まって、谷原さんへの視線がいったん逸れることで、これまでついてしまった『炎上キャラ』が緩和されるのではないでしょうか。
つまり、番組側としては、そのような効果も込みでトラウデンさんを起用した可能性はあると思います。谷原さんはMCとしてまだまだ伸び代はあると思いますので、4月以降、番組が活性化するのではないでしょうか」
(J-CASTニュース編集部 坂下朋永)