トラックがロードバイクに接近→ギリギリで追い越し 動画波紋、警察は「運送会社に連絡して対応」

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   ロードバイクで京都府内の道路脇を走っていたところ、大型トラックに幅寄せされて、重大事故につながる危険があったと、ツイッターに動画などが投稿された。

   ロードバイクの前後につけたドライブレコーダーの映像だという。京都府警は、動画投稿者とみられる人から相談を受けたと取材に認め、トラックを運行する大阪の運送会社に連絡して対応したことを明らかにした。

  • 接近して追い越すトラック(kurosuke@whitekurosukeさん投稿の動画から)
    接近して追い越すトラック(kurosuke@whitekurosukeさん投稿の動画から)
  • 他のロードバイクにも接近(kurosuke@whitekurosukeさん投稿の動画から)
    他のロードバイクにも接近(kurosuke@whitekurosukeさん投稿の動画から)
  • 接近して追い越すトラック(kurosuke@whitekurosukeさん投稿の動画から)
  • 他のロードバイクにも接近(kurosuke@whitekurosukeさん投稿の動画から)

他のロードバイクにも、ギリギリに近いところで追い越し

   街灯も灯る夜に、車通りの多い片側一車線の道路の脇を走る映像が流れる。

   青信号の交差点に指しかかると、後ろからクラクションが響いた。交差点を過ぎたところで、右からトラックが現れ、ギリギリに近いところで追い越していく。

   トラックは、追い越していく際に、段々と道の脇に寄っていた。後ろの荷物用ドアには、運送会社名も映っていた。

   この20秒の動画は、ロードバイクを運転していた「kurosuke」(@whitekurosuke)さんが2023年3月20日深夜、ツイッターに投稿した。

   他に、後ろからトラックが近づいて来て追い越す様子を記録した動画も投稿した。また、同じトラックが他のロードバイクの右側ギリギリに近いところで追い越し、このロードバイクの人が路肩で左足を着く様子の動画もあった。

   kurosukeさんは投稿で、トラックによる「煽り運転」や「幅寄せ」があったとして、「左足あげてないと縁石にペダルが当たって転倒→巻き込み→即死でした」と振り返っていた。トラックとの接触はなかったという。

   動画について、kurosukeさんは、J-CASTニュースの取材に応じ、20日は、京都市山科区内から宇治市内へロードバイクで走っていて、トラックと遭遇したのは、19時過ぎごろだとした。今回の行為を受けて、トラックのドライバーについて、京都府警本部と国交省の近畿運輸局に相談したことを明らかにした。

「府警からは、運送会社に連絡して注意したと説明受けた」

   動画を投稿したkurosukeさんは、府警本部からその後に連絡があり、トラックを運行する大阪の運送会社に連絡して注意したと説明を受けたことを明らかにした。

   ただ、煽り運転については、今回のことも他のロードバイクのケースも、執拗に繰り返す行為が確認できず、刑事責任には問えないという判断だったという。

   京都府警本部の交通指導課は3月24日、取材に対し、動画投稿者とみられる人から相談を受けたことを取材に認めた。そのうえで、映像に基づいて、運送会社に連絡して対応したことを明らかにした。ただ、同社を注意したのかなどについては、お答えしかねると述べた。 トラックについて煽り運転の刑事事件として取り扱うかについては、相談者に回答した通りだと述べたうえで、その内容は答えられないとした。

   運送会社を指導・監督する近畿運輸局の大阪運輸支局は22日、監査部門の担当者が「個別事業者についての情報については、お答えできません」と取材に説明した。

   トラックを運行する運送会社は23日、取材に対して、「お受けしていません」と答えた。その理由は、明らかにしなかった。

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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