「冗談や虚偽と分かりにくい加工をしている」
投稿の反応を見ると、見慣れない表示が目立つ位置に掲出されていたとして、戸惑ったり感嘆したりする人がいた。
そうしたユーザーの画面には、投稿の直下に「閲覧したユーザーが他のユーザーにとって役立つと思う背景情報を追加しました」と書かれた枠が出現していた。ある人には「この画像は恣意的に編集されたコラージュであり、本来の文面とは違うものです」、別の人には「実名が写った写真にも関わらず、冗談や虚偽と分かりにくい加工をしている。元ネタは『ぼう走族とかいって ただ走れ』です」と説明書きがされている。いずれも、参照したリンクが添えられていた。
ツイッター社からのメッセージとして「このノートは、小規模なテストグループに表示されています」とも記されていた。
これは米ツイッター社が試験導入している「コミュニティノート」というファクトチェック機能だ。ツイッタージャパンが3月23日、日本でも導入開始したと報告し、協力者を募っている。
ツイッター社は「誤解を招く可能性があるツイートに、Twitterユーザーが協力して役に立つノートを追加できるようにすることで、より正確な情報を入手できるようにすることを目指しています」と説明しており、集合知を使ったデマ、誤情報対策の一環とみられる。
仕組みはこうだ。プログラムに参加する一般ユーザーが、気になるツイートに「ノート」を作成し、情報を補足する。ノートは他の協力者から「役に立った」かどうか評価され、有益と判断されると全体に表示される。「幅広いユーザーにとって役に立つノートを特定するため、過去の評価において、評価が相違することのあった協力者の間で『役に立つ』という評価が一致することがノートには求められます」と単なる多数決ではないという。
実際に表示された10代の男性は、J-CASTニュースの取材に「元画像を知っていたのでコラ画像だとひと目見てわかったため、あまり役には立たなかった」とするも、「他の話題になっているツイートではそれが炎上した背景などがわかり役立つと感じました」と答えた。
10代の女性は「この機能が追加されたことにより捏造された情報が拡散されることが少なくなるのではと期待しています」と評価した。