大谷翔平は「インタビューすら完璧」「愛さずにはいられない」 周辺国への配慮、韓国メディアが感激

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   2023年3月21日(日本時間22日)に閉幕した第5回WBC(ワールド・ベースボール・クラシック)で日本代表の優勝に貢献し、大会MVPを獲得した大谷翔平選手のインタビューが、日本国外でも反響を広げている。

   優勝で日本野球が世界的に注目されることを指摘された大谷選手は、日本以外にも韓国、台湾、中国を挙げて「もっともっと野球を大好きになってもらえるように」などと応じた。東アジア全体での野球の発展を願った言葉で、「インタビューすら完璧な大谷」といった見出しで報じられた。

  • 大谷翔平選手。決勝戦直後のインタビューはアジア各国でも注目された(写真:AP/アフロ)
    大谷翔平選手。決勝戦直後のインタビューはアジア各国でも注目された(写真:AP/アフロ)
  • 大谷翔平選手。決勝戦直後のインタビューはアジア各国でも注目された(写真:AP/アフロ)

インタビューで周辺諸国に繰り返し言及

   大谷選手の発言が出たのは、試合直後の場内インタビュー終盤。

「これで、日本の野球がますます世界で注目されていくことになると思います。大谷選手自身、この先に向けて...、というのは今どんな思いですか」

という質問に対して、次のように答えた。

「日本だけじゃなくて韓国もそうですし、台湾も中国も、またその他の国も、もっともっと 野球を大好きになってもらえるように、その一歩として優勝できたことがよかったなと思いますし、そうなってくれることを願っています」

   準決勝に先立つ3月19日(日本時間20日)のインタビューでも、日本のファンに野球の楽しさを伝える意義について問われて、次のように周辺国に言及している。

「日本のファンもそうですし...、もちろん台湾だったり韓国とか、予選で今回は残念ながら負けてしまったと思うんですけど、僕らが勝っていって優勝することによって『次は自分たちも』という、そういう気持ちになるんじゃないか」

台湾メディアは「台湾に言及」を重視して伝える

   一連の発言は総じて好意的に受け止められた。

   「スポーツ韓国」は「インタビューすら完璧な大谷」の見出しで、

「本当に足らないのは何だろうか。インタビューで他国まで配慮する姿には本当に大谷翔平を愛さずにはいられない」

などと発言を絶賛。

   今回のWBCには中国や韓国、台湾(チャイニーズ・タイペイ)も出場したが、東アジアから決勝トーナメントに進出したのは日本のみだった。このことを念頭に、大谷選手の発言の意図を

「アジアチームで唯一8強に進出したチームが日本しかないということに物足りなさを込めたニュアンスだった」

と推測した。

   通信社の「ニューシース」は、

「大谷選手は、世界野球がさらに発展することを望むという点も言及した」

と前置きして、インタビューのやり取りを紹介した。

   台湾メディアも大谷選手の発言を伝えた。発言に特段の論評を加えて伝えているわけではなかったが、国際大会のインタビューで「台湾」という固有名詞が登場することを重くみているとみられ、自由時報は

「大谷翔平選手が優勝スピーチで『台湾』に言及、より多くの国が野球を好きになってくれることを願う」

という見出しで発言を伝えた。

   ニュースサイト「風伝媒」は、準決勝前のインタビューも念頭に「再び台湾に言及!」の見出しをつけて伝えた。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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