岸田氏はキーウ、習近平氏はモスクワ訪問 重なった会談で「北東アジアの深い溝浮き彫りに」海外報道

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「岸田首相は自由を支持し、 習は戦争犯罪人の側に立っている」

   英BBCは、両首脳が「紛争の反対側を戦略的に訪問している」とする一方で、2つの訪問が重なったことは「驚くべきこと」だと報じた。

   日韓の関係改善が、北朝鮮対応で足並みがそろう点で米国を安心させることを指摘しながら、

「ウクライナ訪問は、間違いなく米国に歓迎されるだろう」

   とした。

   この指摘は、米国のラーム・エマニュエル駐日大使のツイートに色濃く反映されていると言えそうだ。3月21日午後のツイートで、岸田氏について

「ウクライナ国民を守り、国連憲章にうたわれている普遍的な価値を促進するために、歴史的なウクライナ訪問を行った」

とする一方で、習氏を

「ウラジーミル・プーチンを国際刑事裁判所から守り、この戦争に反対する国際世論から彼をかばうために訪問している」

と表現。

   習氏を強い言葉で非難しながら、岸田氏のウクライナ訪問を評価した。

「2人はともに欧州を訪問している太平洋地域の首脳であるが、 岸田首相は自由を支持し、 習は戦争犯罪人の側に立っている。 明るい未来のためには、どちらの太平洋地域のリーダーがふさわしいパートナーだろうか」
「習近平は、自国民を殺害するイランの指導者や、兵士がまるで『肉挽き機』で殺されるような前線に国民を送り込むロシアの戦犯、そして民を飢えさせる北朝鮮の指導者を容認している。人々を守る指導者もいれば、政府が自国民を残虐に扱うことに手を貸すものもいる。 あらゆる人々の明るい未来を望む指導者がいる一方で、 片や自由の灯を消そうとしているものがいる」

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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