ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)決勝戦が2023年3月22日に米マイアミのローンデポ・パークで行われ、日本が米国を3-2で破り09年以来3大会ぶり3度目の優勝を果たした。
二刀流で大会MVPに
日本は2回に先発・今永昇太投手(DeNA、29)がトレイ・ターナー内野手(フィリーズ、29)にソロ本塁打を浴び先制を許すも裏の攻撃で村上宗隆内野手(ヤクルト、23)のソロ本塁打などで2点を獲得して逆転。4回には岡本和真内野手(巨人、26)のソロ本塁打で1点を追加した。
投手陣は細かい継投で米国の強力打線を抑え、失点は2回と8回のソロ本塁打のみ。8回にはダルビッシュ有投手(パドレス、36)がマウンドに上がり、1点リードの9回に大谷翔平投手(エンゼルス、28)が登板し、最後はエンゼルスの同僚マイク・トラウト外野手(31)を三振に仕留め優勝を決めた。
大谷は「3番DH」で先発出場し、打者として3打数1安打を記録。投手としては3人の打者を相手に無安打1奪三振の投球で大会MVPに選出された。
侍ジャパンの14年ぶりのWBC優勝を韓国メディアが一斉に速報し、複数のメディアが大谷の二刀流での活躍を絶賛した。
「『漫画野球』完璧フィナーレ」
スポーツメディア「スポーツソウル」(WEB版)は、「『野球』と書いて『大谷』と読む 最初から最後まで大谷のWBCだった」などのタイトルで大谷の特集記事を公開した。
同メディアは、大谷は打撃、投球、走塁すべてが完璧だとし、「ベーブ・ルースを超えて野球史上最も完璧な選手になった」と大絶賛。そして皆が夢みることを現実にした大谷は野球界の未来であると主張した。
「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「開幕戦二刀流→優勝投手 WBCは大谷のための映画のようだった」とのタイトルで記事を公開した。
同メディアは、大谷の二刀流の大活躍によりプライドをかけた日米対決を制し、WBCの始まりから終わりまで、まるで大谷のために作られた脚本の映画のようだったと振り返った。さらに「大谷は名実ともに世界最高の野球選手に成長した」と称賛した。
地元メディア「OSEN」(WEB版)も、「大谷のためのWBCだった トラウトに勝って優勝...『漫画野球』完璧フィナーレ」などのタイトルで記事を公開し、活躍を伝えている。