2023年3月21日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝・日本対メキシコ戦を放送したTBSの中継をめぐり、視聴者から不満の声が相次いだ。
試合は9回裏に村上宗隆選手の逆転打が飛び出し、6-5で日本がサヨナラ勝ち。22日の決勝にコマを進めた。劇的な展開に沸く一方で、試合の序盤には、TBS中継での映像と音声のズレを指摘する声がSNSに噴出していた。
「これは直ぐに対応しないと放送事故レベルになる」
佐々木朗希選手が先発した初回には、実況の音声が映像よりも早いのではないか、と違和感を訴える声が寄せられた。
メキシコ代表のジョーイ・メネセス選手が空振り三振をしたシーンでは、佐々木投手の投球とほぼ同じタイミングで「空振り!」との実況が。「落としたー!フォークボールで空振りの三振!」とした際も、ボールの軌道がわかるかわからないかのタイミングで実況が喋り出していた。
さらにズレが顕著だったとされるのは、4回裏の日本の攻撃時だ。この場面では、先ほどとは逆に音声がワンテンポ遅れているのではないか、との指摘があった。
3番バッターの大谷翔平選手がセンターライナーに打ち取られた場面では、メキシコの選手が捕球した後で実況が「大谷打ったー!」と絶叫。すでにグラブにボールが収まっているにもかかわらず、「大谷の打球は......」と煽るように続け、その後に「センターライナーでした」と伝えていた。
続く4番・吉田正尚選手がヒットを放った際にも、バットにボールが当たってから約4秒後に「吉田打ったー!」と実況。先ほどの大谷選手のときと同様に、ワンテンポ遅れた形で音声が流れていた。
これらのズレは放送中に解消されたが、SNSには混乱する視聴者の声が相次いだ。音声トラブルに関するツイートが多かったことから、ツイッターでは「映像と実況」や「映像と音声」などのワードが一時トレンド入りした。
「実況の5秒遅れなの何やってんのTBS」
「TBS地上波のWBC...実況の音声が映像より数秒遅れてて違和感 これは直ぐに対応しないと放送事故レベルになる」
「映像と実況音声が合ってない。試合当初は実況の方が早かったのに、今度は実況が遅れてる」
「にしてもTBS中継は音声がガチズレしてるから放送事故レベルなのでAmazonプライムに移動」