「観戦の邪魔」WBCアマプラ実況また批判の嵐 大差つき「打撃練習」呼ばわり...「言葉選びが酷すぎる」

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   2023年3月20日のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)準決勝・米国-キューバ戦を中継したAmazon Prime Video(以下、アマプラ)の実況がまたもインターネット上で不興を買っている。実況をつとめたのは、強化試合でも賛否を呼んだ文化放送の斉藤一美アナウンサーだった。

   斉藤アナはアマプラのWBC中継実況に起用されている。7日の侍ジャパン強化試合で実況した際も、発言内容に批判の声があがっていた。

  • WBC準決勝でキューバ代表に勝利したアメリカ代表(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
    WBC準決勝でキューバ代表に勝利したアメリカ代表(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
  • 斉藤一美アナウンサーのツイッター(@joqrkazumi)より
    斉藤一美アナウンサーのツイッター(@joqrkazumi)より
  • WBC準決勝でキューバ代表に勝利したアメリカ代表(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
  • 斉藤一美アナウンサーのツイッター(@joqrkazumi)より

「バッターボックスはデスパイネ。ユニフォームははち切れそうです」

   斉藤アナは米国対キューバ戦で、千葉ロッテマリーンズや福岡ソフトバンクホークスでも活躍したキューバ代表のアルフレド・デスパイネ選手の打席の際「つぶらな瞳でウェインライト(相手投手)を睨む。バッターボックスはデスパイネ。ユニフォームははち切れそうです」とアナウンスした。

   この発言にツイッターでは、選手の体型を揶揄しているようだと一部で問題視する声があがった。

「アマプラの実況はデスパイネの体型いじりまくってるのだけはマジでやめた方がいい。MLBの方でも一悶着あっただろ」
「やっぱこの人ひと言多い」
「アマプラの実況、鼻につくな~ デスパイネに対して『ユニホームはち切れそうです』」

「フォアボールです。えっ......デッドボール。デッドボールです」

   観客を映して盛り上げる現地カメラ「キスカム」について解説者と雑談し、実況を間違える場面もあった。

   斉藤アナが「昨日は男女カップルの"キスカム"が行われていましたけれども、今日は"マッスルカム"、"スマイルカム"がいま行われています」などと話すと、解説を務めた福留孝介氏が「アメリカでは意外と放送席にいる方を(カメラが)パッと抜くことがあるので気を抜かない方がいいですよ」と返した。斎藤アナは「だとすると明日の日本対メキシコは要注意ですね。そのときはお2人(解説の里崎智也氏と福留氏)でお願いします」と笑って依頼した。

   その後も斉藤アナが「いざとなったらやりますよ」などとカメラの話を続けている間に、打席に立ったアメリカ代表選手が死球を受けた。打者が一塁に向かう姿が映ると、斉藤アナは「フォアボールです。えっ......デッドボール。デッドボールです。大変失礼しました」と訂正。「完全に今私が見ていたのはお2人(里崎氏・福留氏)の顔だったので」と話した。

   この場面にもツイッターでは「アマプラの実況本当にひどいな 解説と喋るのに熱中してて、打者がデッドボールで出塁してるのを観てないとかありえんだろ」「実況大丈夫かと心配になる」といった声が一部であがった。

「半ばノープレッシャーの打撃練習のような形」

   さらに6回ウラ、9対2でリードしているアメリカ代表の攻撃では「半ばノープレッシャーの打撃練習のような形になっているアメリカ代表のバッティングです」とした。ツイッターでは表現に違和感を覚えた視聴者の声が相次いだ。

「別に解説の内容がクソとかはあんま気にせんけど 実況の打撃練習だとかのリスペクトのない言い回しは気になる」
「打撃練習ってリスペクトのかけらもない」
「一方的な試合を打撃練習と揶揄した実況の方が批判されて然るべきだろ」

   試合終盤の8回裏、13対2とさらに大差がついたシーンで、アメリカのバッターが空振り三振を喫した場面では「振りに行って空振り三振。ゲームの進行を早めます」と表現した。

ネット「個性を否定するのは如何なものか」「言葉選びが酷すぎる」

   斉藤アナの実況に、ラジオリスナーとみられるユーザーなどからは「彼が如何に仕事に誇りを持ち、熱心で選手や取材相手へのリスペクトに溢れているかを知っています。外野はうるさいですが、やんちゃに駆け抜けてください!」「好き嫌いや映像があるから喋り過ぎでうるさいはともかく、個性を否定するのは如何なものか」と支持する声も少なくない。

   一方で、発言内容を批判する声も目立つ。

「ラジオの実況と勝手が違うのは分かるけど、アマプラの実況あまりにも酷すぎない?観戦の邪魔になる実況ってマジで何」
「ほんまアマプラの実況イライラする 不快極まりない」
「斉藤一美、選手へのリスペクトの欠けた発言が多いし選手の情報間違えまくるし、シンプルにこの仕事に適してないと思う」
「アマプラの実況聞いていてわかるように、言葉選びが酷すぎるしとにかく不快」

文化放送社長「賛否があっていい」

   斉藤アナをめぐっては、7日に行われた侍ジャパン強化試合・オリックス戦での実況も批判を呼んだ。なかなかストライクを入れられず、ショートバウンドしてしまった種市篤暉投手に「今までで一番ひどいボール球かもしれません」と発言。調整に苦しむ村上宗隆選手が三振すると「結局かすりもしませんでした」と表現した。

   こうした発言内容に、ツイッター上で「本当に不快」「ただ煽るだけの実況は実況じゃないと思う」などと苦言が続出していた。

   SNS上で多くの反響があったことを受け、文化放送の斉藤清人社長は14日の会見で、斉藤アナについて言及。報道によると「お叱りが多かったと承知している」としつつ、「賛否があっていい」「斉藤一美アナウンサーは今とてもとてもいい経験をしている最中」と話した。

   斎藤アナ自身は9日に「様々なご意見、誠にありがとうございました」とツイートしていた。

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