韓国メディアがワールド・ベースボール・クラシック(WBC)日本代表の甲斐拓也捕手(30)を絶賛した。地元メディア「スターニュース」(WEB版)は2023年3月20日、侍ジャパンの特集記事を公開し、日本代表における甲斐の「存在」の大きさに言及した。
甲斐は今大会の1次ラウンドの中国戦とチェコ共和国で先発のマスクを被り、準々決勝のイタリア戦にも先発出場した。中国、イタリア戦では先発の大谷翔平投手(エンゼルス、28)を、チェコ共和国戦では先発・佐々木朗希投手(ロッテ、21)を好リードした。
「米国に行っても十分成功できるキャッチャーだ」
同メディアは、日本には「スーパースター」大谷翔平と佐々木朗希が最も注目を集めているが、彼らを語る上で欠かせないのが甲斐の存在だと解説。21日に行われるメキシコとの準決勝では「中心的な役割を果たすだろう」と分析した。
甲斐の最大の長所は守備力だとし、6年連続でゴールデングラブ賞を受賞しており日本では追随する捕手がいない状態だと絶賛した。投手の投球を受けてから2塁に送球するまでの時間は、大リーグの平均を超えており最上級レベルにあると指摘した。
ソフトバンク時代に甲斐と同僚だったイ・デホ氏(40)は、優れた送球能力とブロッキングを備える甲斐は大谷と佐々木にとって心強い存在であると解説した。同氏は、甲斐が守ることで投手は後方に逸れる可能性のあるスプリットを気にせずに投げることができ、より主導的な勝負ができ威力を倍増させると分析した。
韓国プロリーグで監督通算1300勝以上を挙げ、韓国球界の「神様」と称されるキム・ソングン氏(80)も甲斐の実力を手放しで称賛した。18年から4年間ソフトバンクのコーチングアドバイザーとして指導に当たり、甲斐のプレーを熟知するキム氏は「米国に行っても十分成功できるキャッチャーだ」と評価した。
同メディアは、準決勝のメキシコ戦で佐々木が先発し、第2先発として山本由伸投手(オリックス、24)がマウンドに上がると予想。佐々木、山本共に高速スプリットを駆使するが、守備力に優れた甲斐とバッテリーを組めば相乗効果が生まれるとした。