コンビニのレジで、客が購入前のトレーディングカード「ポケモンカードゲーム」のパックの重さを計量器で次々量っていた──。
ブームが過熱するなか、レアリティの高いカードが封入されたパックを判別しようとする「サーチ行為」がネット上で物議を醸している。大手コンビニ3社に見解と対策を聞いた。
「わざわざ計量器持ち込んで一つ一つ測るかね...」
ポケモンカードは、5枚入りの拡張パックが200円以下で発売されるような価格帯の商品だが、昨今、市場の急速な拡大によって二次流通品のプレミア化が著しい。数万円から数千万円の高額で取引されるカードもあり、プレイヤーだけでなく投機目的のコレクターも増えている。
レア入りパックを未開封で当てようとする「サーチ行為」のひとつとして、ネット上で散見されるのが、袋を計量して中身を推測する方法だ。商品を痛めかねず、公平性を欠くといった観点から問題視されているほか、明示的に禁止だとしている販売店もある。
最近では、コンビニ利用客が計量器を使い、レジのポケモンカードを手慣れたように選り分けている様子をとらえた動画がツイッターで物議を醸した。投稿によると店員は別のレジの対応にあたっていたという。
動画を受けてツイッターでは、「わざわざ計量器持ち込んで一つ一つ測るかね...。しかも大の大人が...」「これは流石に酷すぎる、、店側も注意するべきだし、、」などと指摘する声がでている。
購入前のサーチ行為について、J-CASTニュースは大手コンビニ3社に見解と対策を聞いた。
セブン、ファミマ、ローソンの見解は?
ファミリーマート・広報は、「他のお客様にご迷惑になる行為や不審とみられる行為については、店舗の判断でお声掛けさせていただくこともございます」と答えた。
ローソン・広報は見解を下記のとおり述べた。
「入っているカードのランダム性をお楽しみいただくトレーディングカードの性質上、計量についてはお控えいただきたいと考えています」
対策は、多くの客が安心して購入できるよう状況に応じて検討するとした。トレーディングカードを販売するにあたっては次のように伝える。
「発売前から注目度が高い商品も多い為、一人でも多くのお客様にお届けできるよう取り組んでまいります。お客様につきましても、トレーディングカード本来のランダム性をお楽しみいただければと思います」
セブン-イレブンを運営するセブン&アイ・ホールディングス・広報からは、次の回答があった。
「商品の取り扱い状況など、個店毎に状況は異なりますが、お客様に安心してお買い物していただけるよう対応しております。今後もお客様に気持ちよくお買い物いただけるように努めてまいります」