尹大統領、「シャトル外交」復活の思惑 韓国→日本への旅行ニーズ旺盛も...逆は低迷

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日本国民は「行きたい国の1位に韓国を挙げている」

   尹氏は3月7日の閣議で、「コロナ前」は両国間の往来が活発だったことに触れて

「日本国民は、コロナ禍による旅行規制が解けた際に行きたい国の1位に韓国を挙げている」

と述べて「伸びしろ」があるとの見方を示した。日韓間の投資規模にも言及し、

「日韓間の未来志向的な協力は、日韓両国はもちろん、世界全体の自由、平和、繁栄を守ることは明らかだ」

と指摘。閣僚に対して、「経済界と未来世代の内実ある交流協力プランを慎重に準備し、支援」することを求めた。

   尹氏がどういった調査結果を参照したかは明らかではない。ただ、3月3日に日本旅行のウェブサイト「Tripα(トリパ)」が掲載した「今年行きたい海外旅行先は?人気旅行先ランキング」では韓国が1位だ。旅行サイト「トリップアドバイザー」が3月8日に発表した「2023年春の旅行動向」では、「人気の海外観光地」1位にソウルがランクイン。「回復傾向が強い海外観光地(前年比)」では、1位に釜山、3位にソウルが入った。

   尹氏が閣議で求めた「経済界と未来世代の内実ある交流協力プラン」が反映されたとみられるのが3月17日の日程だ。日本経済団体連合会(経団連)と韓国の経済団体「全国経済人連合会(全経連)」のビジネスラウンドテーブルに出席した後に慶應義塾大で講演し、訪日を締めくくることにしている。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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