まるで止まり木...マックの椅子に思わぬ注目 なぜこんな形に?広報に聞いた導入背景

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   東京都内のマクドナルドの店舗で、丸太のような形のソファに腰かけるタイプのイスがあったと、ツイッターで写真が投稿され、注目が集まっている。

   「座りにくい」との声が出る一方、長居を防ぐにはいいとの指摘もあり、賛否両論だ。日本マクドナルドに、このタイプのイスを設置した理由を取材した。

  • マクドナルド(写真:森田直樹/アフロ)
    マクドナルド(写真:森田直樹/アフロ)
  • 座りにくい?居座る客が減っていい?(写真は、ジャックボルト@P9rAwさん提供)
    座りにくい?居座る客が減っていい?(写真は、ジャックボルト@P9rAwさん提供)
  • マクドナルド(写真:森田直樹/アフロ)
  • 座りにくい?居座る客が減っていい?(写真は、ジャックボルト@P9rAwさん提供)

一本脚のイスで、座る部分は、丸太のような形をしている

   窓際とみられるカウンターの前に、一本脚のイスがいくつか並んでいる。座る部分は、丸太のような形をした黒や黄色、水色のソファになっている。

   全体でT字形をしており、軽く腰かけるだけのイスのようだ。

   この写真は、ツイッターで2023年3月11日に投稿された。

   見慣れない人も多いらしく、7000件以上リツイートされており、様々なリプライが寄せられている。

   意見の中には、疑問視する向きもあり、「座りにくそうな椅子だ」「お尻痛くなって困るのでは」などの声が寄せられた。止まり木のような形だ、とする声もあった。一方、「長居する人を減らすための工夫なのかも」「狭い店内だと、こう言う椅子の方が通る時に邪魔にならない」と好意的な見方も出ていた。

   写真の投稿者は13日、J-CASTニュースの取材に、東京・新宿のマクドナルド店舗に入ったときにこのイスに座ったと明かした。

   店のカウンター席に設置されていたといい、「見た目の割に案外座れるものだなと思いました」と使った感想を述べた。ただ、転倒しないかといった不安があり、高齢者などには使えないのではないかと指摘した。もっとも、ファストフードの店は、混雑することが多いため、回転率を上げるために「こういう席もあっても仕方ないのかなとも感じました」ともした。

   写真のイスについて、日本マクドナルドの広報部は15日、取材にメールで回答した。

「クイックな食事での利用を考えた」「今後設置は検討していない」

   このイスは、「ヒップバー」という名前で呼ばれており、同社では、2014~15年に主にカウンター席に設置したことを明らかにした。地域の限定は特になかったが、大都市に当たる東京と名古屋で3店舗に導入したという。

   なぜこのイスの設置を考えたのかについては、次のように説明した。

「マクドナルドでは、ご利用いただくお客様の特性や店舗の立地を考慮した上で、それぞれの店舗に適したレイアウトや設備を取り入れております。『ヒップバー』は、短時間でクイックにお食事を召し上がるお客様のご利用が多く、かつ、客席のスペースに制約がある店舗で、できるだけ多くのお客様にお食事を楽しんでいただけるよう、2014年~2015年に設置したものです」

   ヒップバーを今後設置する予定があるかについては、「現時点で検討はしておりません」と答えたうえで、イスの導入については、こんな考えを述べた。

「ご家族でご利用できるような広いテーブルのボックス席、ベビーチェア、ソファー席を設置した店舗などマクドナルドの客席のレイアウトや設備は様々ございます。今後も各店舗ごとのスペースやお客様の特性に応じて、快適な空間で美味しいお食事を楽しんでいただけるよう、デザインやレイアウトの最適化を検討してまいります」

(J-CASTニュース編集部 野口博之)

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