WBC韓国敗退は「ストライクゾーン」のせい? 現地メディア指摘「ひどく狭かった」

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   ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した韓国が1次ラウンドで敗退した。韓国は2023年3月9日に行われた初戦のオーストラリア戦を7-8で落とすと続く日本戦は4-13で大敗。チェコ共和国、中国には勝利したものの2勝2敗の3位に終わり、3大会連続で1次ラウンド敗退となった。

  • 日本に敗れうなだれる韓国代表選手たち(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
    日本に敗れうなだれる韓国代表選手たち(写真:YONHAP NEWS/アフロ)
  • 日本に敗れうなだれる韓国代表選手たち(写真:YONHAP NEWS/アフロ)

イ監督「すべての批判を私に向けてほしい」

   失意の韓国代表は14日に帰国。地元メディアによると、選手は空港でメディアの取材に応えることなくイ・ガンチョル監督(56)が対応した。イ監督は「申し訳ないという言葉しか出せない」と謝罪の念を表し、「すべの批判を私に向けてほしい」と選手をかばった。

   地元スポーツメディア「スポーツ朝鮮」(WEB版)は、「ひどく狭かったストライクゾーン、韓国野球は全く対処できなかった」とのタイトルで記事を公開し、1次ラウンド敗退となった原因を独自分析した。

   同メディアは1次ラウンド敗退の最大の要因に投手力の弱さを挙げた。初戦のオーストラリア戦では3本の本塁打を許し、日本戦では9個の四死球を乱発したと指摘。韓国は1次ラウンドの4試合で合計26点を失った。

   投手陣の実力不足に加え、ストライクゾーンの狭さが投手陣の崩壊を招いたと指摘した。韓国の試合だけではなく全ての試合で一貫してストライクゾーンが狭かったとし、韓国投手はこれに対応できなかったと分析した。

「ストライクを取るためにど真ん中に球を...」

   なかでも国際大会の経験が不足する若い投手は狭いストライクゾーンに動揺したという。オーストラリア戦ではボール判定に慌て、ストライクを取るためにど真ん中に球を投げ込み、あげく痛打される場面が続いたと解説した。

   東京ドームで行われた日本戦では、日本のファンで膨れ上がったスタジアムで大谷翔平やヌートバーといった世界最高レベルの打者との対戦を強いられた。ストライクを取るためにはど真ん中に投げなければならず、ボールが抜け四球を連発した投手陣の気持ちは理解できると分析した。

   一方で調整不足が否めなかった投手陣に苦言を呈した。ほとんどの投手が100%の状態ではなかったとし、体調を作れなかった要因はいくつかあるが、「国家代表選手ならば大会に合わせて最高の状態を作らなければならない」と厳しい論調で指摘した。

   また、コ・ウソク投手(24)のように代表チームのユニフォームに袖を通しながらも骨折などの大きなケガが理由ではなく体調不良で1試合も登板できなかった投手が出たこと自体が途方もない問題だと指摘。コは、大会前に大谷翔平への「故意死球」発言が物議を醸し、今大会での登板が注目された。

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