「日本は韓国人たちに十分謝罪していない」 大江健三郎さん死去、韓国メディアが報じた生前の発言

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「生涯アジアで起こったことを記憶し、贖罪しなければならない」

   左派のハンギョレは、大江さんを「『醜い日本』を告発、告白してきた実践的知性として、国際社会の平和運動に身を捧げてきた」と表現。14年6月13日に韓国のキム・ヨンホ慶北大名誉教授と行った対談で、大江さんは次のように述べたと報じた。

「日本は中国を侵略し、韓国の土地と人を日本のものにした。アジアで日本が犯したことに対する贖罪はまったく行われていない。少なくとも戦争を覚えている私たちは、生涯アジアで起こったことを記憶し、贖罪しなければならないというのが私の考えの根本だ。その精神が平和憲法9条に表現されたものだ」

   保守系の朝鮮日報は、

「日本の軍国主義と右傾化を批判し、平和を強調してきた『参加的作家』(編注:さまざまな活動に参加した、の意)として、両国の過去の歴史についても積極的に発言した」

などと紹介。日韓併合条約が結ばれて丸100年が経った2010年、当初から条約は無効だったと主張する「『韓国併合』100年日韓知識人共同声明」に名を連ねたことを指摘した。

(J-CASTニュース編集部 工藤博司)

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