WBCの試合中に負傷し、右手小指骨折が判明した源田壮亮が準々決勝ラウンド以降も侍ジャパンに帯同することに、賛否両論の声が上がっている。
「西武に戻すべき」との声も
源田は2023年3月10日の韓国戦で、3回に二塁走者で牽制球が来たため帰塁した際に右手を負傷。その後の病院の検査で小指の骨折が判明した。12日の豪州戦の試合前練習では遊撃の守備位置でノックを受けていた。
遊撃の守備で抜群の安定感を誇る源田は守備の要だった。
俊足巧打で下位打線からチャンスメークするなど打撃でも貢献度が高い。源田が負傷したため、今季は所属先の阪神で二塁にコンバートされた中野拓夢が遊撃に入っている。11日のチェコ戦では初回に失策するなど、守備面に不安があることは否めない。鈴木誠也が左脇腹痛で出場辞退したため、追加召集した牧原大成が遊撃を守れる。今後の起用法が注目されるが、気になるのは源田が強行出場するかだ。
スポーツ紙デスクは「源田本人は帯同を志願していると思うが、西武に戻すべきです。シーズンを考えたら、無理にプレーすることで患部を悪化させて完治が長引く恐れがある。大げさでなく、選手寿命にも関わってくる。治療に専念するためにも侍ジャパンを離脱した方がいいと思います」と指摘する。
帯同に理解を示すコメントも
投手陣を中心にした守りの野球を標榜する西武にとって、源田は替えの利かない選手だ。もし、WBCのケガが原因でシーズンを長期離脱することになれば大きな痛手になる。
一方で、ネット上では「骨折と言っても、軽度なら1週間で戻れることもある。詳しい状況が分からないなら口をはさむべきではない」「試合に出られなくても源田の存在が安心感になっている部分があると思う」と侍ジャパン帯同に理解を示すコメントも見られる。
源田のケガが悪化しないことを願うばかりだ。(中町顕吾)